棚田を守る 未来へつなぐ

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ページID1055214  更新日 2023年7月31日

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昨年、県内9カ所の棚田が「つなぐ棚田遺産」に認定されました。日本の美しい原風景を思わせる棚田には、美しい景観の魅力だけではなく、環境保全や災害防止など、多面的な機能があります。今、棚田を守り、その伝統を未来へと受け継ぐために、さまざまな人々が手を組んで活動しています。

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きれいで機能的!棚田が持つ働き

●おいしいお米ができる
平地に比べて昼夜の寒暖差が大きく、水源に近いきれいな水を使うことで上質なお米が育ちます。

地下水を貯え、きれいな水を作る
1日に10アール当たり24トンもの水を地下に浸透させながらろ過し、きれいな地下水を作ります。

自然災害を防いでくれる
棚田が緑のダムとして洪水の発生を緩和し、土を耕すことで斜面に亀裂が生じにくくなり、地滑りや土砂崩れを防ぎます。

●多様な生物がつくる生態系
稲作と自然環境が調和する棚田には、カエル、イモリ、メダカ、ヤゴ、希少な水生昆虫など生物多様性が保たれています。

●残すべき日本の原風景
棚田には伝統農法や歴史文化が伝承されてきました。郷愁を誘う美しい風景は、訪れた人々に安らぎを与えます。


棚田が荒廃してしまうと
耕作されずに荒れ果ててしまった棚田は美観を損ねるだけでなく、保水力の低下による洪水や、土壌の亀裂による地すべりなど、災害を引き起こす要因になってしまうこともあります。棚田の機能を発揮させるためにも、維持・管理をする担い手が不可欠です。
もっと知りたい棚田のこと

しずおか棚田・里地くらぶ

棚田を守り伝えていくために!私たちがしていること

県内三つの棚田では、棚田の保全や地域活性化を目的に協議会を結成することで、耕作者や活動団体、棚田に集まる人々をつなげ、積極的な活動を行っています。

久留女木くるめき棚田(浜松市北区)


  • 久留女木地域振興協議会
    会長 西本 有一さん

  • ●中山間地域の未来の担い手を育成する「棚田塾」

    「大変だけど来年も作ろう」、「来年はもう1枚増やそう」その気持ちが、耕作の継続や耕作者の定着につながっています。久留女木棚田では新たな耕作者の育成を目指す「棚田塾」、より多くの市民の参加を促す「稲作体験会」などを実施しています。

千框せんがまち棚田(菊川市)


  • 千框棚田振興協議会
    会長 山本 哲さん

  • ●環境と共生を親子で学ぶプロジェクト

    棚田と茶草場が隣接する千框棚田。この環境は「ニホンアカガエル」など希少な動植物を育んでいます。棚田オーナー制度や生き物教室などの体験プログラムを通じて、この美しい環境と豊かな生態系を訪れる人々に伝えています。

石部いしぶ棚田(松崎町)


  • 石部棚田振興協議会
    会長 山本 こうさん

  • ●棚田が地域ブランドとして成長するまで

    農業者の減少に伴い一度は荒廃した棚田の風景は、地域の活性化を目指す地元住民の熱い思いによって復田され、現在のような町を代表する地域資源となりました。しかし、機械搬入が難しく、手間のかかる棚田の作業は、多くの人の参加がなければ継続が不可能です。共に活動してくれる地域おこし協力隊やボランティアを募集しています。

ルールとマナーを守って棚田に行こう!
  • あいさつをしましょう
  • あぜ道には入らない
  • 植物を採取しない持ち帰らない
  • 写真・ドローンの撮影は一声掛けてから

問い合わせ/県農地保全課 TEL/054(221)2714 FAX/054(221)2809

このページに関するお問い合わせ

知事直轄組織知事戦略局広聴広報課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2231
ファクス番号:054-254-4032
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