使ってみよう!「やさしい日本語」/県民だより2022年8月号
「やさしい日本語」は、普段使われている言葉を外国人などにも分かるように配慮した簡単な日本語のこと。災害発生時に日本語が不慣れな外国人などに素早く情報を伝えることを目的に考案されました。この言葉が今、県内のさまざまなところで使われています。
国際交流員が語る!「やさしい日本語」のいいところ
誰かに聞かなくても理解できる
事務手続は、普通の日本語の案内では分からないことも多く怖くなってしまいます。「やさしい日本語」は何が重要な情報かよく分かるので自分で判断できます。
専門用語も「やさしい日本語」で話してくれると安心
病院は専門用語が多く、不安なので、友人と予定を合わせて行く人が多いです。ゆっくり、「やさしい日本語」で話してくれる医師やスタッフのいる病院は安心して行けます。
「やさしい日本語」のしくみ
ルール
- 一文を短くして文の構造を簡単
- 難しい熟語や外来語をなるべく使わない
- 擬態語や擬音語を避ける
- あいまいな表現を避ける
- すべての漢字にふりがなをふる など、基本ルールがあります。
災害時
通常語
今後も震度5弱以上の地震が発生することがあります。
津波警報や注意報にも注意してください。
やさしい日本語
これからも 大(おお)きい 地震(じしん)が 起(お)こります。津波(つなみ)〈=大(おお)きな波(なみ)が何回(なんかい)も来(く)ること〉が起(お)きます。気(き)をつけてください。
外来語
通常語
レンタサイクル
やさしい日本語
自転車(じてんしゃ)を 借(か)りる ことができます。
1時間(じかん)〇〇円(えん) です。
擬音
通常語
ろう下はバタバタ走らない。
やさしい日本語
ろう下(か)は 静(しず)かに 歩(ある)いてください。
災害と「やさしい日本語」
「津波が来るので、高台に避難してください」。2011年の東日本大震災では、この日本語を理解できず、逃げ遅れて津波被害に遭った外国人がいたそうです。現在テレビの津波警報には「つなみにげて」と表示されるようになりました。
「やさしい日本語」が有効な理由
静岡県には120以上の国と地域の外国人県民がいますが、そのうち86%が英語以外を母語としています。「やさしい日本語」は多くの外国人県民に英語より伝わる有効な情報伝達手段です。
看板にも使われています
「やさしい日本語」は外国人だけでなく、子どもや高齢者、障害のある方にも伝わりやすいです。
英語より伝わる。もっと使おう!「やさしい日本語」
仕事や生活の中で外国人と接する際はぜひ、「やさしい日本語」を使ってみましょう。英語よりもはるかに簡単!コミュニケーションの輪が広がります。
「やさしい日本語」の手引き 必読!
「やさしい日本語」の作り方や使い方が詳しくまとめられています。
リーディング チュウ太 学習支援システム
日本語で単語を入力するとその語彙のレベル(難解さ)が確認できます。
企業向け 「やさしい日本語」研修 参加無料
日本語コーディネーターの岸本美津子氏による、「やさしい日本語」の基礎や可能性について学ぶオンライン講座です。
日時
- 8月23日(火曜日)13時~15時30分
- 9月7日(水曜日)10時~12時
開催方法
オンライン(Zoom)
対象
県内企業
申し込み
- 電話/054(221)2178(県多文化共生課)
- Eメール/tabunka@pref.shizuoka.lg.jp
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投稿方法
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問い合わせ/県多文化共生課 電話/054(221)2178 ファクス/054(221)2
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