県民だより2022年8月号 海外からの“旬な”お便り

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ページID1043334  更新日 2023年1月26日

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静岡県では、お互いに助け合い、信頼関係を築き、国際的に存在感のある地域を目指す「地域外交」に取り組み、観光、経済、教育・文化など幅広い分野で交流を進めています。
海外駐在員や本県と交流のある国・地域の方からの旬な現地情報を、毎月お届けします。
コロナ禍で海外に行く機会が減った今、”旬な”お便りで世界に触れてみてください!

差出人 松浦 隆之介(まつうら りゅうのすけ)さん

ノースウェスタン大学経済学部博士課程在籍 エバンストン市在住(3年)/藤枝市出身

写真:松浦さん

全米第3位の大都市であるシカゴ市の郊外で博士課程の研究を始めて早3年になります。駐在員の方々の生活に比べてあまり知られていないであろう、アメリカの大学院生の生活について紹介したいと思います。

歴史ある大学での研究生活

の所属しているノースウェスタン大学は、シカゴ市のダウンタウンから電車で1時間ほど郊外のエバンストン市にキャンパスを構えています。1851年設立と歴史のある大学ですが、ビジネススクールの建物が数年前に一新されたため、非常に綺麗な建物で研究しています。建物の1階2階は、MBA(経営学修士)の学生のためのフロアで、3階から5階が博士課程の学生と教授のフロアになっており、私は1日の大半をそこで過ごしています。4階には広々としたラウンジスペースがあるので、最近は研究を始める前の朝7時から2時間ほど、そこで読書をしています。開放的な空間からは、ミシガン湖とシカゴ市のスカイラインが一望できます。

私の専門分野は開発経済学と政治経済学で、特にアフリカ諸国やインドといった発展が著しい国において、政治体制が経済発展に与える影響、あるいは経済活動の変化が政治体制などに与える影響について、実証的に研究をしています。

基本的には、平日の朝9時から夕方5~6時まで大学で研究をしています。学内では頻繁にセミナーが行われており、学生による研究進捗のプレゼンテーションだけでなく、外部の研究者による研究発表なども行われています。このようなセミナーはお昼時に行われることが多く、無料のランチも提供されるため、私を含む多くの博士課程の学生が、学びと節約を兼ねて参加しています。なお、あまり知られていませんが、アメリカの博士課程に所属する学生は、大学から生活費を支給されているため、日本からの仕送りに頼らずに自立した生活を送ることができます。

写真:ラウンジ
大学4階にある広々としたラウンジ
写真:シカゴ市のスカイライン
ミシガン湖とシカゴ市のスカイライン

留学生の週末の過ごし方

末も大学に行くことは多いですが、時にはリフレッシュのために羽を伸ばすようにしています。同級生には結婚している人も多く、週末はパートナーと過ごすために、完全にオフにしている人もいます。

私はというと、スポーツをしたり、友人とご飯を食べに行ったりすることが多いです。私の所属する博士課程のプログラムには、イタリアや南米出身の学生が多いため、大学内の施設でサッカーをすることもあります。色々な言語が飛び交うピッチでひと汗を流すのは、とてもよいリフレッシュになります。また、最近は大学のジムでスカッシュも始めました。スカッシュは短時間でかなり体力を消耗するので、効率よくかつ楽しく心肺機能を鍛えることができます。

また、大学があるエバンストン市は学生街ということもあり、リーズナブルにご飯を食べられるレストランも多いです。友人と同じテーブルを囲み、研究の話やたわいもない話をすることが、いい気分転換になっています。

写真:サッカー・アメフト場
ビジネススクールの建物の前にあるサッカー・アメフト場。多国籍の学生たちが汗を流す
写真:デトロイト風ピザ
四角形で生地が厚いのが特徴のデトロイト風ピザ
写真:ブランチ
アメリカンスタイルのブランチ

松浦さんの留学経験をもっと知りたい方へ

地域外交課では、松浦さんや本県に縁のある方々の留学経験を紹介する動画を制作し、YouTubeで公開しています。
動画では、松浦さんにアメリカの大学、大学院への進学を志したきっかけ、留学までのプロセス、現地での勉強や生活など、より詳しく留学経験についてお話しいただいているので、ぜひご覧ください。

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