平成23年12月県議会定例会(11月30日)知事提案説明要旨5-(4)
平成23年12月県議会定例会(11月30日)知事提案説明要旨
【5.当面する県政の諸課題】
(4)地域外交の推進
次に、地域外交の推進についてであります。
浙江省との交流につきましては、平成24年に、本県と浙江省の友好提携が30周年の節目の年を迎えますことから、地域外交の最重要課題と位置づけ、文化、環境、教育などの交流に加え、産業観光展、緑茶博覧会の開催など、年間を通じた相互訪問により、本県と浙江省それぞれの四季折々の素晴らしさを多くの方々に共有していただくこととしております。
浙江省からは、来年4月、夏宝龍代省長(かほうりゅうだいしょうちょう)を団長とする公式訪問団の来静に合わせ、初めての取組として、一般公募による省民交流団の訪問が予定されております。また、11月には、私を団長として本県の代表団が浙江省を訪問いたします。民間、市町等の幅広い層の参加による交流を通じまして、これまで築き上げてきた友好関係を一層強固なものとしてまいります。
モンゴルとの交流につきましては、来年が、本県とドルノゴビ県との友好協定締結1周年、日本とモンゴルとの国交樹立40周年に当たりますことから、文化や観光、教育、医療、経済など広範囲な分野での交流を通じ、友好協力を進めてまいります。
10月には、バトトルガ道路・運輸・建設・都市計画大臣から、モンゴル国内5箇所の鉱山の石炭サンプルが、本県の仲介により中部電力へ贈呈されました。同社におきまして、碧南(へきなん)火力発電所での活用可能性に関する分析・評価試験が進められております。
また、今月には、国の21世紀東アジア青少年大交流計画に基づき、モンゴルからの高校生18名が本県を訪問し、県内高校との交流活動を実施いたしました。今後、こうした若い世代における交流をさらに進めることで、将来の友好関係の基盤を築いてまいります。
ふじのくに交流会につきましては、11月2日、本県の地域外交の一端を担う「ふじのくに大使館」の主催により開催いたしました。駐日各国大使館関係者を含む、400名を超える各界の本県ゆかりの皆様に御出席をいただき、富士山世界文化遺産の推進、中国やモンゴルとの地域外交の取組などの報告を通じ、ふじのくにづくりの理念と実践を発信いたしました。
来年2月には、大阪におきまして、在阪の総領事館関係者、本県への進出企業、観光・物産企業等とのネットワークの拡充を図り、県政への一層の御理解と御支援をいただくことを目的に、「関西地区ふじのくに交流会」を開催することとしております。