平成30年6月県議会定例会知事提案説明要旨2-4
平成30年6月県議会定例会知事提案説明要旨
【2.県政の諸課題】(4)産業成長戦略の推進
次に、産業成長戦略の推進についてであります。
本県の景気は、緩やかに回復しております。この動きは、平成29年の企業立地件数が95件、面積が94ヘクタールに増加し、いずれも全国第1位となったことをはじめ、平成29年度第3四半期の実質経済成長率が2.9%のプラスと5期連続のプラス成長となり、有効求人倍率も6か月連続で1.6倍台を超えるといった数値に表れております。
こうした本県経済の回復の動きを確実なものとし、将来にわたって豊かさを生む、力強い産業を形成してまいります。
本県経済を支える地域企業の支援につきましては、先月、公益財団法人静岡県産業振興財団に、販売戦略支援ワンストップ相談窓口「売れるものづくりサポートセンター」を新たに設置いたしました。企業に寄り添いながら、マーケットニーズを捉えた売れる製品づくりや販路開拓を強力に支援するなど、本県経済を牽引する力のある地域企業を集中的に支援してまいります。
世界的にEV化が進む自動車産業界につきましては、産業構造の大転換期を迎えており、本県の企業も的確に対応していく必要があります。
このため、今月5日、自動車メーカーや県内部品メーカー、国、大学の専門家など、産学官の英知を結集した研究会を設置いたしました。第1回研究会では、国内外の動向や県内自動車産業界への影響について御報告いただいたほか、今後の対応策について、委員から御意見をいただきました。
今後、10月を目途に、次世代自動車への参入を目指す企業や、自動車産業から医療健康、航空宇宙産業などの成長分野への展開を図る企業への支援策をとりまとめ、本県経済の持続的な成長につなげてまいります。