風しんについて
風しんとは
風しんは、風しんウイルスによって引き起こされるもので、一般的には「三日ばしか」と呼ばれることもあります。症状は、不顕性感染から、重篤な合併症併発まで幅広く、特に成人で発症した場合には、小児より重症化することがあるため、決して軽視できない疾患です。
潜伏期間
14日~21日(通常6~18日)
主な症状
感染すると約2~3週間後に発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。
こどもの症状
比較的軽いのですが、まれに脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症が、2,000人~5,000人に一人くらいの割合で発生することがあります。
大人の症状
高熱や発疹が長く続いたり、関節痛を認めるなど、小児より重症化することがあります。また、脳炎や血小板減少性紫斑病を合併するなど入院加療を要することもあります。
妊娠中の女性
風しんに対する免疫が不十分な妊娠20週ころまでの女性が風しんウイルスに感染すると、目や心臓、耳等に障害を持つ(先天性風しん症候群)子どもが生まれることがあります(妊娠1か月でかかった場合50%以上、妊娠2か月の場合は35%など)。
感染経路
風しんウイルスの感染経路は、飛沫、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播します。なお、発疹の出る前後1週間は、人に感染させる心配があります。
予防方法
風しんの予防のためには、「予防接種」が最も有効な予防方法です。
医療・教育関係者や海外渡航を計画している方は、風しんの罹患歴や予防接種歴を確認し、明らかでない場合は、予防接種を検討してください。
なお、妊娠中の女性は予防接種を受けることができないため、特に流行地域においては、抗体を持たないまたは低い抗体価の妊婦は、可能な限り人込みを避け、不要不急の外出を控えるようにしてください。また、妊婦の周りにいる人は、風しんを発症しないように努めてください。
風しんを疑う症状(発熱、発疹、リンパ節の腫れ)が現れたら
あらかじめ、医療機関に「風しんの心配がある」と連絡し、指示のとおり受診してください。受診の際は、マスクをし、公共交通機関の利用は避けてください。
また、妊婦との接触は避けてください。
このページに関するお問い合わせ
中部健康福祉センター
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