しずおか文化財ナビ 島田宿大井川川越遺跡
- よみ
- しまだじゅくおおいがわかわごしいせき
- 指定区分、指定種別
- 国指定/記念物 ・ 史跡
- 指定日
- 1966年8月1日
- 員数
- 所在地
- 静岡県島田市河原町
- 一般公開有無
- 有
- 駐車場の有無
- 無
- 公開情報
- 随時公開
所有者情報
- 島田市ほか
指定内容
島田(しまだ)宿(しゅく)大井川(おおいがわ)川越(かわごし)遺跡(いせき)は大井川の川越に係わる遺跡である。箱根八里と並び称された大井川の川越は我が国の交通史上重要なもので、大井川のやや上流に移されていた川(かわ)会所(かいしょ)の建物や、旧東海道沿いに存在する川会所の跡地をはじめ、札場や一番宿から十番宿に至る人足(にんそく)溜場(たまりば)などの川越に伴う遺構が街道をはさんで連なっていることから、街道を含むそれらの範囲が昭和41年に史跡に指定された。
その後、島田市教育委員会により、昭和45年には川会所の移築復元がなされ、昭和57年までに札場や仲間の宿、二番宿等の諸施設の復元が実施され、保存・活用が図られてきた。また、街道の整備や個人住宅改築に伴って島田市教育委員会により発掘調査が実施されてきた。
島田市教育委員会が史跡のさらなる保存・活用を図るため、文化年間作成の『東海道分間(とうかいどうぶんけん)延絵図(のべえず)』や明治17年作成の公図等と現地との照合を行ったところ、稲荷(いなり)神社(じんじゃ)や大堤、並木敷き等の存在を確認することができた。稲荷神社は、宝暦10年(1760)に川越人足が提唱し、水難防除のため奉斎したとされる八重枠(やえわく)稲荷神社で、大井川の堤防とともに『東海道分間延絵図』に記載され、川越遺跡の一部とみなすことができる。並木敷きについても土地の区画として確認することができる箇所があり、さらに二番宿(昭和47年復元)や三番宿(昭和48年復元)、荷縄屋跡の保全のため隣地を追加指定し、保護の万全を期すものである。
地図情報
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