避難とは

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ページID1030201  更新日 2023年1月11日

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すべての人が避難しなければならないのでょうか?
避難とは「難を避ける」、「難」がなければそれを避ける必要はありません「避難」とは読んで字のごとく「難を避ける」ために行うものです。では、避けるべき「難」とは何でしょうか。

私たちは、ともすると洪水や地震などの災害そのものを「難」と見てしまいがちです。しかし、よく考えてみると、もし洪水や地震があなたに何も困難をもたらさなかったら、それは「難」ではないことに気づきます。

難がなければそれを避ける必要はありません。つまり、洪水や地震が「あなたに困難をもたらす可能性がある危機」であるとき、はじめて避難の必要があることになります。

イラスト:洪水と地震


地震の場合には、もし、あなたの家に耐震性があったとしても、津波浸水想定区域や土砂災害危険箇所にあれば、あなたに直接被害が及ぶことが予見されます。「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)」が発表された場合には、市町が発令する避難情報にしたがって、高齢者事前避難対象地域や住民事前避難地域の方は事前避難が必要です。

また、風水害の例では、大雨などにより土砂災害や洪水災害に対して、市町が避難情報を発令した時、「対象とする地域のすべての人が避難しなければならない」と考えるのは大きな間違いです。
自宅が、土砂災害危険箇所や洪水浸水想定区域になく、災害への備えが十分に確保されているならば、災害があなたに「難」をもたらす可能性は少ないと考えられますので、他の場所に避難する必要はありません。「自宅にいる」ことが「避難」と同じことともいえます。

どうしても「避難」しなければならない危険予想地域内にお住まいの場合は、一刻も早い避難が必要です。しかも、迅速かつ的確に行われなければなりません。ただし、その避難は「困難をもたらす原因(津波や山・がけ崩れなど)」が過ぎ去ったあと、住宅が無事であれば、安全確認後は自宅に戻ることができます。

地震が起きて実際に被災(例えば怪我をした、家族を失った、住む家を失った、など)した人が、その後の生活上の困難を少しでも軽減するために行う「発災後の避難」は、発災前に行う「事前避難」とは別の状況下のものであると考えください。

地震が起きた後の避難について

「地震が起きたら誰でもみんな避難所に行かなければならない」という考えをお持ちでしたら、それは大きな間違いです。
地震の後、津波や山・がけ崩れ、延焼火災の危険も去っていて、建物の応急危険度判定によって自宅に住みことが確認できれば、避難所で暮らす必要はありません。
もちろん社会情勢が平常ではありませんから、様々な困難が降りかかってくることは考えられますが、そうした困難を乗り切るにも「住み慣れたわが家」あるいは「気心の知れた親戚・知人の家」の方がよいのではないでしょうか。
被災者全員が避難所に収容できる訳ではありません。自宅や親戚・知人などの分散避難を日頃から心がけておいてください。
このことは、地震だけでなく自然災害全般に当てはまることです。

このページに関するお問い合わせ

危機管理部危機情報課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2644
ファクス番号:054-221-3252
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