津波について

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ページID1030065  更新日 2023年1月11日

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1 発生原因

海底の断層の変動(地震)や海底火山の噴火、大規模な土砂崩壊など
(東海地震では、駿河湾を中心とする南北約120キロメートルのプレート境界の断層が変動する。)

イラスト:津波発生原理

2 津波の種類

(1)長周期のタイプ

チリ地震津波(1960年)のように震源が遠い地震では、じわじわ水位が上昇する。

(2)短周期タイプ

東海地震のように震源が近い地震では、段波状に襲ってくる場合もある。

3 津波の伝播の特徴

(1)津波は1波、2波、3波と繰り返し襲ってくる。

(少なくとも12時間以上は警戒が必要。)
(必ずしも第1波めが最大とは限らない。)

イラスト:津波伝播状況

(2)津波の速さ

(ア)海の水深が浅くなればなるほど、津波の速さは遅くなる。

津波の速さ(m/秒)=√(g×h)=√(9.8m/秒2×水深(m))

津波の速さと水深について

水深

津波の速さ

2000メートル

約500キロメートル毎時

200メートル

約160キロメートル毎時

10メートル

約36キロメートル毎時

(イ)陸上に遡上した津波は、人が全速力で走る程の速さとなる。

(ウ)駿河湾沿岸では、地震発生後数分で津波の第1波が到達する。

イラスト:東海地震の津波襲来時間

(3)津波の波長

津波の波長は約10キロメートルと、非常に長い。

(このため沖合では、津波はほとんど感じられない。)

(4)津波の周期

東海地震では、津波の周期は、概ね5分から15分程度と推定されている。

(周期が長いため、少しでも開口部があると、海水が浸水してくる。)
(下水管を伝わって、内陸に浸水した例もある。)

(5)津波の高さ

(ア)水深が浅くなると、津波の高さは急激に高くなる。

(遠浅の海岸では段波状になることもある。)

イラスト:海岸での津波波高増大

(イ)V字型の湾では、津波の高さが急激に高くなる。

(湾の中で共振し、波高が増幅することもある。)

イラスト:V字湾での津波波高増大

4 津波の遡上

(1)陸上への遡上

(ア)平坦部への遡上

(約1キロメートル浸水して、1メートル程度津波の高さが減少する。)
(浸水する時だけでなく、津波が引く時も大きな被害が出る。)

イラスト:津波の遡上(平坦地形)

(イ)切り立った地形での遡上

(沿岸での津波の高さまで浸水する。)
(地形によっては、より高い所まで津波がはい上がる場合もある。)

イラスト:津波の遡上(崖地形)

(2)河川の遡上

陸上より早く遡上するため、内陸の思わぬところから浸水するケースがある。

写真:津波による被害例(1993年北海道南西沖地震) 建物流出
基礎だけを残して建物は全て流出した。

5 家屋の被害

(1)木造家屋

(ア)浸水高2メートル程度で、ほぼ全壊被害

(イ)浸水高1メートル程度で、半壊被害

(最近の家屋では1階部分が破壊しても柱を残して2階は無傷の例もある。)

写真:大津波による被害例(1993年日本海中部地震) 木造家屋の津波被害
1階部分を津波が通り抜けた

(2)鉄筋、鉄骨造

大部分は残る。
(突然発災の場合には、避難ビルとして使える。)

首藤伸夫「津波強度による津波形態と被害程度の分類」

表:津波強度による津波形態と被害程度の分類

(平成4年3月「津波工学研究報告第9号」に加筆)

このページに関するお問い合わせ

危機管理部危機情報課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2644
ファクス番号:054-221-3252
boujou@pref.shizuoka.lg.jp