ふじのくにマーケティング戦略2024の策定
戦略の考え方
- 静岡県の農林水産物の魅力を広め、販路拡大を図る取組を進めていく中で、マーケティングと結びついた生産拡大が重要な課題となっています。
- このため、平成28年7月、「静岡県マーケティング戦略本部会議」を新たに設置し、“作ったものを売る”という「プロダクトアウト」型から、“どこの誰に、何を、どのように売るかを明確にした上で生産する”という「マーケットイン」型に発想を転換し、市場と生産が結びついた本県独自のマーケティング戦略(ふじのくにマーケティング戦略)を平成29年2月に取りまとめました。
- 農林水産業を取り巻く環境の変化や、最新の市場、マーケット動向などを踏まえ、2020年度からの3か年を計画期間とする「ふじのくにマーケティング戦略2020」を取りまとめました。農林水産業の成長産業化に向け、全国をリードする施策を推進してまいります。
- 令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大等に伴い、食に関する消費者や流通事業者等の行動様式やビジネスモデルが大きく変容したことから、外部専門家等の意見を踏まえ、現戦略を見直し、「ふじのくにマーケティング戦略2021」を取りまとめました。
- 令和3年度は、令和3年度以降の社会環境の変化や市場ニーズを分析し、外部専門家等の意見を踏まえて、それぞれ「マーケティング戦略2022」を策定しました。また、本戦略では、新たに目標値を設定し、今後目標達成に向けて施策を展開していきます。
- 令和4年度は、令和4年以降の社会環境の変化や市場ニーズを分析し、外部専門家等の意見を踏まえて、「マーケティング戦略2023」を策定しました。
- 令和5年度は、コロナ禍等で変化した市場環境の分析等を行うとともに、数値目標の進捗状況を確認し、今後の取組に反映した上で、外部専門家等の意見を踏まえて、「マーケティング戦略2024」を策定しました。
マーケティング戦略の概要
- 市場を明確にした「海外戦略」「国内戦略」と、県産品全体を横断的に展開する「品目共通戦略」の3つに区分
- 本県の強みのある11品目(茶、柑橘、いちご、しらす、木材、わさび、温室メロン、牛肉、ガーベラ、日本酒、レタス)に絞り込み、取りまとめた戦略に沿って、具体的な施策を展開
- 各施策の取組が確実に生産拡大につながるよう、取組の進捗状況や現場の意見等を踏まえ、戦略を更に進化
区分 | 品目 |
---|---|
戦略1 海外戦略 | 茶、わさび、温室メロン、いちご、日本酒 |
戦略2 国内戦略 | 茶、柑橘、いちご、しらす、木材、わさび、温室メロン、牛肉、ガーベラ、レタス |
戦略3 品目共通戦略 | 認証、研究開発・知的財産、付加価値、情報発信 県産品を販売するための新たな仕組 |
戦略の方向性・主な取組と目標
(1)国内
「頂」や「食のSDGs」の情報発信等による県産品のブランド力向上と販路拡大
- 「頂」(しずおか食セレクション)を活用した県産品のブランド化
- ガストロノミーツーリズムの推進や認証制度等の活用による需要の拡大
- マーケットニーズに合わせた農林水産物の生産拡大
- 産地によるマーケットニーズの把握
- インバウンド回復で需要が高まる高級ホテルとの連携強化
【目標】戦略7品目の首都圏での流通金額:125億円(2020年基準値)⇒ 144億円(2021年)⇒ 149億円(2022現状値)⇒ 158億円(2025年目標値)戦略7品目(柑橘、いちご、わさび、温室メロン、牛肉、ガーベラ、レタス)
4県連携による個人消費の喚起と中部横断自動車道を活用した山の洲(やまのくに)への販路拡大
- BtoCの販売機会確保
- BtoBパートナーの定着化
- 新たな物流・商流の構築
- 「バイ・シズオカ」の推進
【目標】県産農林水産品の山の洲3県での流通金額:41億円(2020年基準値)⇒ 44億円(2021年)⇒ 47億円(2022年現状値)⇒ 50億円(2025年目標値)
「オンラインカタログ」やECとの連携等、DXによる新たな供給システムの構築
- 「バイ・シズオカ オンラインカタログ」による商談機会の提供
- ECサイトと連携したブランド力強化
(2)海外
マーケットインによる「輸出産地」の形成
- 海外戦略5品目(茶、いちご、わさび、温室メロン、日本酒)の輸出拡大
- デジタル技術を活用した効率的なプラットフォームの構築
- 輸出先国の市場ニーズや輸入規制に対応した「グローバル産地づくり」の推進
清水港等を物流拠点とした輸出の拡大
- 清水港等を活用した商物流体制づくり
輸出支援体制の強化
- 県海外駐在員事務所等と連携した現地での販路開拓
【目標】戦略5品目の輸出額:41.7億円(2020年基準値)⇒ 55.3億円(2021年)⇒ 61.8億円(2022年)⇒ 72.6億円(2025年目標値)
ふじのくにマーケティング戦略2024は次の添付ファイルをご覧ください。
静岡県マーケティング戦略本部会議
毎年度、戦略の進捗状況と翌年度に向けた方針等への御意見をいただく場として、マーケティング、流通・販売、広報等の各分野の専門家を委員とする「静岡県マーケティング戦略本部」を設置しております。
氏名 | 役職名 |
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井口義朗 | 三ヶ日町農業協同組合代表理事組合長 |
牛尾奈緒美 | 明治大学情報コミュニケーション学部教授 “ふじのくに”づくりリーディング・アドバイザー |
大塚明 | 日本スーパーマーケット協会元専務理事 |
北村秀実 | 関西学院大学専門職大学院教授 |
高山靖子 | 株式会社資生堂元常勤監査役 |
藤井明 | アグリオープンイノベーション機構理事長 米久株式会社元代表取締役社長 |
松田久一 | 株式会社JMR生活総合研究所代表取締役社長 “ふじのくに”づくりリーディング・アドバイザー |
静岡県産品のシンボルマーク
- 本県農林水産物の魅力を国内外に向けて効果的に発信し、県産品を積極的に売り込むためのシンボルマークを作成しました。
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このページに関するお問い合わせ
経済産業部産業革新局マーケティング課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3713
ファクス番号:054-221-2698
marke@pref.shizuoka.lg.jp