カシノナガキクイムシによるナラ枯れ被害(令和2年9月11日更新)

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ページID1026930  更新日 2024年1月30日

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ナラ枯れとは?

日本各地でブナ科のナラ類やシイ・カシ類が大量に枯れる「ナラ枯れ」が発生しています。

「ナラ枯れ」は、カシノナガキクイムシが集団で木に穴をあけ、菌を持ち込むことで発生する木の病気です。

静岡県でも、平成22年度に浜松市内で初めて被害が発生しました。

カシノナガキクイムシはどんな虫?

カシノナガキクイムシ(以下、カシナガ)は体長5mm程度の小さな虫です。木にあける穴の大きさは1.5mm程度のとても小さなものです。

成虫、幼虫ともに木の中にすんでいて、菌をエサにしています。

成虫になると繁殖の時期に木から飛び出し、新たなすみかとなる木に穴をあけ中に入ります。

メスは背中に菌を貯蔵していて、菌はエサになるもののほか、木を枯らす原因の菌が含まれています。

成虫の発生は6月から始まり、7月~8月に最盛期を迎え、年によっては10月まで続くことがあります。

光を好む性質があり、発生の時間帯は午前中の早い時間が最も多くなります。

被害にあう樹種は?

カシナガは様々な樹種に穴をあけますが、集団で穴をあけられ枯れてしまう樹種は、ブナ科の樹種です。

その中で、特に枯れやすい樹種はミズナラ、次いでコナラです。

穴をあけられると、全ての木が枯れてしまうわけではありません。樹種の違いや同じ樹種でも穴をあけられた程度などによって枯れないものもあります。

枯れるもの・枯れないものの違いについては、現在、国や大学などの専門機関で研究が進められている段階です。

枯死が確認された樹種(抜粋)
ブナ科コナラ属 ミズナラ、コナラ、カシワ、クヌギ、ウバメガシ、アカガシ、ウラジロガシ、シラカシなど
ブナ科クリ属 クリ
ブナ科シイ属 スダジイ、ツブラジイ
ブナ科マテバシイ属 マテバシイ

被害を見分けるポイント

  1. 木の表面に沢山の穴があり、木くずが出ている。
  2. 穴の大きさは「つまようじ」の先がはいるくらいの大きさ
  3. 穴は地面に近い方に集中している。
  4. 木くずが地面にたまっている。
  5. 真夏に急に葉が赤くなって枯れてしまう。

県からのお願い

県では9月をナラ枯れ強化月間と定め、被害情報を収集し、関係市町との情報共有を図っています。

被害を見分けるポイントに当てはまる木や虫を見つけましたら、お近くの県農林事務所や森林・林業研究センターまでご連絡ください。

ナラ枯れ被害対策ガイド

県の連絡先

部署名

電話番号

静岡県庁森林整備課

054-221-2670

静岡県森林・林業研究センター

053-583-3121

賀茂農林事務所森林整備課

0558-24-2082

東部農林事務所森林整備課

055-920-2169

富士農林事務所森林整備課

0545-65-2202

中部農林事務所森林整備課

054-286-9061

志太榛原農林事務所森林整備課

054-644-9243

中遠農林事務所森林整備課

0538-37-2301

西部農林事務所森林整備課

053-458-7234

西部農林事務所天竜農林局森林整備課

053-926-2327

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このページに関するお問い合わせ

経済産業部森林・林業局森林整備課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2680
ファクス番号:054-221-2829
shinrinseibi@pref.shizuoka.lg.jp