ファルマバレープロジェクト(医療・福祉機器)
県立静岡がんセンターの開院を契機に、本県の恵まれた資源を生かし、医療からウエルネスまで世界レベルの研究開発を進め、また、医療健康関連産業の振興と集積を図り、特色ある地域の発展を目指す「富士山麓先端健康産業集積(ファルマバレー)プロジェクトを推進しています。
ファルマバレーセンター(静岡県医療健康産業研究開発センター)
ファルマバレーセンターは、プロジェクトの中核支援機関として、静岡県や静岡がんセンターと連携し、地域の産学官金のネットワークを通じて、企業の医療健康産業への参入促進と、製品化・事業化を支援しています。平成28年9月よりプロジェクトの拠点である静岡県医療健康産業研究開発センターに事務所を移し、入居企業や地域企業の製品開発や事業化支援をさらに推し進めています。
事業概要
実施事業 |
内容 |
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共同研究コーディネート |
医療機関を中心に大学・研究機関・地域企業等が連携し、患者・家族や医療従事者のニーズに基づいた製品開発をコーディネート |
医療機器等開発支援 |
医療機器開発における技術的アドバイスや、新たにヘルスケア・メディカル分野に参入する際の薬事規制に関するアドバイス等、専門性の高いコーディネータが支援 |
創薬探索研究支援 | 所有する約12万個の化合物ライブラリを活用し、抗がん剤、抗ウィルス剤、体外診断用医薬品や新薬製造技術等の効率的な開発を支援 |
販売促進支援 | ビジネスチャンスを獲得するための後押しとして、展示会・イベントの出展を支援・サポート |
人材育成支援 | 医療現場のニーズを実現できる高度な技術者や研究人材・経営者を養成 |
静岡県治験ネットワークによる治験の支援 | 静岡県治験ネットワークを活用し、世界中の企業が治験や臨床研究を支援 |
静岡県医療健康産業研究開発センターの管理運営 | ヘルスケア・メディカル分野に関わる11の企業が入居し、オープンイノベーションによる製品を開発また、ファルマバレーセンターも同施設の指定管理者として入居し、入居企業間や地域企業との連携を強力にサポート |
事業者への助成
企業間連携医療機器等開発助成事業
県内中小企業による医療分野に関する研究開発成果の早期実用化を加速し、新たな優れた製品の早期上市を目指すとともに、県内企業間の連携促進を図り、地域全体の活性化の実現する目的で、県内中小企業が実施する関連事業に対して助成します。
補助事業
企業がこれまでに取り組んだ研究開発成果を活用し、市場導入に向けて実施する評価・試験、改良、認証機関への承認申請、販路開拓等の事業
補助対象者
- 県内に主たる事務所、事業所を有する中小企業
- 医薬品や医療機器、医療現場の課題解決のための器具等の製品開発を行う県内中小企業
補助限度額
500万円(2年合計750万円)
補助率
2分の1
募集案内
令和6年度募集:終了しました
自立支援・介護支援機器等開発助成事業
超高齢社会における課題の解決に資する新たな優れた製品の早期実用化を加速し、もって高齢者等の福祉の増進に寄与し、あわせて本県における医療健康産業の振興を図るため、県内中小企業による高齢者の自立支援、介護者の負担軽減等を目的とした介護機器・福祉用具等の研究開発に対して、助成金を交付します。
補助事業
高齢者等の自立やQOLの向上、介護者の負担軽減、その他介護現場の課題解決等に資する新たな製品の実用化に向けた事業
令和3年3月5日(金曜日)に静岡県医療健康産業研究開発センター1階に開設したファルマモデルルーム『自立のための3歩の住まい』のさらなる発展に寄与する研究開発は、「健康長寿・自立支援モデルルーム関連特別枠」として重点的に支援します。
補助対象者
県内に主たる事務所、事業所を有する中小企業
補助限度額
- モデルルーム関連特別枠:400万円
- 一般枠:300万円
補助率
- モデルルーム関連特別枠:3分の2
- 一般枠:2分の1
募集案内
令和6年度募集:終了しました
人材育成
富士山麓医用機器開発エンジニア養成プログラム(通称:F-met)
令和6年度受講生の募集は終了しました。
本プログラムは、静岡県及び山梨県に事業所を有し、医用機器分野に既に取り組んでいる企業や新たに参入を目指す企業の技術者を対象に、関連分野の専門家・実務家による講義及び医療機関・介護施設における実地講義、沼津工業高等専門学校教員による開発演習などにより、医用機器開発の中核人材を養成しています。
- 応募条件
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- 静岡県又は山梨県に事業所があり、医用機器分野に既に参入、または参入を目指す企業の従業員で、高等学校又はこれと同等以上の学校を卒業した者
- 1以外の方で、高等学校又はこれと同等以上の学校を卒業した者
- 募集人数
- 10名程度
- 申込期間
- 令和6年度募集:終了しました。
- その他
- 詳細については、沼津工業高等専門学校WEBページを御確認ください。
健康長寿・自立支援プロジェクト
ファルマバレープロジェクトの新たなステージへの展開を図るため、これまで培った製品開発支援のノウハウやネットワークを最大限に活用し、新たな挑戦として「健康長寿・自立支援プロジェクト」に取り組んでいます。
「自立のための3歩の住まい」ファルマモデルルーム
ファルマバレーセンターは、「人生100年時代における高齢者のための住まいの在り方」を考える第一歩としてのコンセプトモデルを提案するため、令和3年3月5日(金曜日)、静岡県医療健康産業研究開発センター1階にファルマモデルルーム『自立のための3歩の住まい』を開設し、一般県民、医療・介護・福祉関係者、行政関係者、企業、研究者及び金融機関などの皆様に広く公開しております。
ファルマバレープロジェクト戦略計画
プロジェクトの実施計画
ファルマバレープロジェクト第4次戦略計画
計画期間
令和3年度から令和7年度までの5年間
計画の内容
第4次戦略計画では、“ものづくり”、“ひとづくり”、“まちづくり”、“世界展開”の4つの視点から、医療機関を中心として高付加価値産業が集積し、質の高い医療と癒しを提供する医療城下町の更なる発展を目指します。
詳細は下記リンクよりご確認ください。
基本理念
世界一の健康長寿県の形成
戦略
戦略 | 内容 |
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戦略1 ものづくり |
患者・家族及び医療従事者のニーズに基づいた最先端の研究開発や、超高齢社会の課題解決に向けた「健康長寿・自立支援プロジェクト」を推進するほか、プロジェクト発の製品の販売促進に取り組みます。 |
戦略2 ひとづくり |
質の高い医療人材や、医療健康産業を牽引する産業人材の育成に取り組みます。 |
戦略3 まちづくり |
医療健康分野の企業誘致や、地域企業の参入支援、ベンチャー企業の育成等に取り組むほか、山梨県等、他県との連携により、医療健康産業の更なる基盤強化を図ります。 |
戦略4 世界展開 |
アジア向けの戦略的商品や輸入代替品の開発など、輸入に頼る医療機器等の国産化を推進するとともに、静岡がんセンターの医療哲学等、プロジェクトの先駆性を広く発信します。 |
静岡県医療田園都市(ふじのくにメディカルガーデンシティ)構想
ファルマバレープロジェクトの推進により、医療機関を中心とした高付加価値産業が集積し、質の高い医療と癒しを提供する「医療城下町」が形成されてきました。
この「医療城下町」を基盤とし、田園、自然、住居、コミュニティ、文化等と経済成長の調和を重視しながら、医療田園都市の構築を進め、将来的には静岡県全体を「超高齢社会の理想郷」にすることを目指す「医療田園都市構想」を策定しました。
詳細は下記リンクよりご確認ください。
静岡県医療田園都市(ふじのくにメディカルガーデンシティ)構想の概要
目標
超高齢社会においても人口増加・地域経済活性化を実現する理想郷モデルの形成
戦略
戦略1 「医療・福祉・介護による安心が実感できるまち」の実現 |
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戦略2 「田園のゆとりが味わえるまち」の実現 |
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戦略3 「都市の活力が生きるまち」の実現 |
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位置付け
ファルマバレープロジェクト第4次戦略計画「戦略3 まちづくり」の取組を強化するための政策
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このページに関するお問い合わせ
経済産業部産業革新局新産業集積課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2985
ファクス番号:054-221-2698
trc@pref.shizuoka.lg.jp