ハード対策 地すべり対策事業
地すべり対策事業とは
地すべりから人家、公共建物、河川、道路等をまもるため、地すべり防止区域として指定された地域において、集水井工や横ボーリング工及び杭工等の地すべり防止工事を実施する事業のことです。
地すべり防止区域とは
地すべり防止区域は、「地すべり等防止法」(昭和33年3月31日施行)に基づき、国土交通大臣等が地すべり災害から国土の保全と民生の安定を図るため、地すべりを起こしている土地又は地すべりを起こす恐れがきわめて大きい土地において、公共の利害に密接な関連がある土地について指定をします。
地すべり防止区域内における行為の制限とは
次の行為を行う場合は静岡県知事の許可が必要です。
- 地下水に関する行為
- 地表水に関する行為
- 法切又は切土に関する行為
- 施設の新設又は改良に関する行為
- その他、地すべりを助長し、又は誘発するおそれのある行為
詳細や許可の申請等については、最寄りの土木事務所管理担当課へお問合せください。
地すべり対策工の種類
地すべりは様々な要因(地形、地質、地質構造、地下水など)が組み合わさって発生するため、地すべり対策工の種類も多岐にわたっています。大きく分類すると抑制工と抑止工に分けられます。
抑制工
地すべりの誘因となる要因自身を低減あるいは除去することを目的とします。(地表水排除工、地下水排除工、排土工、押さえ盛土工など)
抑止工
構造物によって地すべりの安定度を高めることを目的とします。(鋼管杭工、深礎杭工、アンカー工など)
横ボーリング工
比較的浅い層の地下水の水位や水圧が高い場合に、斜面から横方向へ穴を掘り地下水の水位や水圧を低下させて地すべりの発生を抑制させます。
集水井工
比較的深い層の地下水の水位や水圧が高い場合に、井戸を掘りその中から横方向へ穴を掘り地下水の水位や水圧を低下させて地すべりの発生を抑制させます。
鋼管杭工、深礎杭工
地面から地すべりブロックを貫くように鋼管の杭を打ち、杭で抵抗をつくり地すべりの動きを止めます。大規模な地すべりブロックを止める必要がある場合は、深礎杭という現場打ちのコンクリートで杭を施工します。
アンカー工
斜面から地すべりブロックを貫くように穴を開け、ワイヤーを差込み、地すべりブロックを不動層に縫い付けて地すべりの動きを止めます。
排土工、押さえ盛土工
排土工は斜面の高い位置にある土砂を取り除き地すべりの力を小さくします。押さえ盛土工は、斜面の末端に土砂等を置いて抵抗する力を大きくします。
地すべり防止施設の効果
このページに関するお問い合わせ
交通基盤部河川砂防局砂防課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
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