ラウンドアバウト
ラウンドアバウトは、交差点の中央に円形の中央島が設けられた円形の平面交差点部の一形式です。
車両はこの中央島に沿った環状の道路(環道)を時計回りに通行し、行き先の道路に流出します。
環道を走行する車両に優先権があることが最大の特徴であり、環道交通流は信号機や一時停止などにより、中断されません。
ラウンドアバウトの通行方法
ラウンドアバウトの通行方法は、道路交通法により定められています。(道路交通法では、「環状交差点」という名称で規定)
主な通行ルールは次のとおりです。
- 環道内の走行車両が常に優先
- 環道内は右回り(時計回り)
- ラウンドアバウト進入時及び環道走行時は徐行
詳しくは、警察庁発行のリーフレットもしくは静岡県警察のウェブページをご覧ください。
静岡県内におけるラウンドアバウト
焼津市では、交通事故が多発していた山の手環状交差点(焼津市関方)において、約1か月間(平成26年1月16日~2月14日)の社会実験を実施した後、改正道路交通法の施行(平成26年9月1日)に合わせてラウンドアバウトの本格運用を開始しました。ラウンドアバウト導入後、現在まで大きな交通事故は発生していません。
このほか、本県内では、浜松市浜北区内野台の交差点、菊川市柳の交差点、富士宮市の白糸の滝交差点、静岡市清水区馬走の交差点、焼津市の下藤交差点等、計9箇所が環状交差点の指定を受けています。
県管理道路へのラウンドアバウト導入に向けた取組
静岡県では、ラウンドアバウトを、平常時の交通事故対策に加えて、災害時にも自立的に機能する有効な交通処理方式として位置付け、平成26年4月に設置した「静岡県ラウンドアバウト検討委員会」を通じ、県管理道路への導入に向けた検討を進めています。
検討委員会において導入候補箇所として選定した、白糸の滝直近に位置する「県道富士富士宮線・市道内野44号線交差点」(富士宮市上井出)において、県管理道路では初の導入事例として、平成29年8月10日に本格運用を開始しました。
静岡県ラウンドアバウト検討委員会
県管理道路への導入検討を進めるに当たり、全国的にも導入事例が少なく実地検証段階であること等を考慮し、導入計画、課題、効果の分析・評価等の必要な検討を実施するため、平成26年4月18日に関係課、有識者等で構成する「静岡県ラウンドアバウト検討委員会」を設置しました。
これまでに、計4回の検討委員会を開催しています。各回における具体的な検討内容は以下のとおりです。
- 第1回(H26年4月18日)
現況道路用地内での対応可能性、交通処理の可否、期待される効果等の観点から、概略検討候補箇所3箇所を選定しました。 - 第2回(H26年7月18日)
現地交通量調査、概略図作成、概算事業費算出等の結果から、導入効果、費用等を勘案し、試験導入候補箇所として「県道富士富士宮線・白糸の滝交差点」(富士宮市上井出)を選定しました。 - 第3回(H28年2月8日)
白糸の滝交差点における現地交通実態調査の結果等を踏まえ、ラウンドアバウトの具体的な試験導入計画の方針、内容等(平面計画、安全施設計画、導入効果検証項目等)について了承されました。 - 第4回(H28年11月11日)
白糸の滝交差点で試験導入中のラウンドアバウトについて、現地交通実態調査、利用者アンケート等の結果を踏まえ、本格導入を実施する方向性について了承されました。
第1回静岡県ラウンドアバウト検討委員会(平成26年4月18日)
第2回静岡県ラウンドアバウト検討委員会(平成26年7月18日)
第3回静岡県ラウンドアバウト検討委員会(平成28年2月8日)
第4回静岡県ラウンドアバウト検討委員会(平成28年11月11日)
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このページに関するお問い合わせ
交通基盤部道路局道路企画課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
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