特色ある農業教育の展開 ~富岳館高校の事例紹介~
富岳館高校における「スマート農業を導入した農業教育」
1 授業は?
富岳館高校 生物生命系列 植物コースにおける科目「野菜」の授業では、先端技術を用いたトマト生産が行われています。
生徒は、座学だけでなく、国の「スマート農業育成事業」で導入したシステムを利用し、栽培・管理、収穫・調整などの実習に取り組んでいます。
2 栽培の特徴は?
土を使わず、センサーで植物体の重量を計測し、必要な分だけ溶液を供給します。
水分ストレスを与え、高糖度トマトを栽培します。
3 販売先は?
生産したトマトは、地元の青果市場へ出荷します。また、生徒が近隣の民家を訪問し、販売します。
4 やりがい・自信!
生徒の声!!
- トマトが嫌いで食べられなかった家族から「富岳館のトマトなら食べられるようになった」との嬉しい声をいただきました。
- 訪問販売した時、「甘くておいしいね。いつも楽しみにしているよ。」と声を掛けていただき、とても嬉しく、もっと喜んでもらえるよう、実習でさらに技術を身に付けていきたいと思いました。
- 住民から「トマト売っている?」と声を掛けられることもあり、自分たちが作ったトマトのおいしさに自信を持ちました。
5 課題を発見・解決!
栽培・管理は、スマート農業の自動化に頼るだけでなく人の目による観察、問題の発見、判断、対応が必要です。
Webカメラを活用し、変化に気付く力、対策を考える力、実践する力などを磨いています。
6 次代を担う職業人の育成!
温度や湿度、溶液やCO2濃度の自動調整と効率化など、スマート農業の実際を体験的に学んでいます。
授業をとおして、農業の基礎を身に付け、さらに発展的にこれから必要となる知識や技術について考え、未来の農業に関心を高めています。
【総合教育センター】
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