リニア中央新幹線静岡工区
県民の皆さまからの質問にお答えします
直近の専門部会では、どのような対話が行われたのですか。
2月13日開催の第15回生物多様性部会専門部会では、「今後の主な対話項目」28項目のうち、沢の上流域の水生生物等の生息状況の調査や大井川本流の水質の変化による底生生物等への影響など4項目(新規3項目、継続1項目)の対話を進めました。
会議では、大井川に放流するトンネル湧水の濁りの管理基準値について、JR東海の当初計画よりも厳しい値を設定することで合意しました。
これにより、新たに1項目の対話が完了するなど、28項目のうち5項目が対話完了、19項目が対話中となりました。
専門部会の様子
第15回生物多様性部会専門部会の概要
1 日時
令和7年2月13日(木)17:15~19:15
2 議事概要
(1)1 沢の水生生物等への影響
- JR東海は、県から上流域へのアクセスルートの情報提供があった15の沢について、令和7年春季から夏季に現地踏査を実施し、具体的な調査計画を作成する。その上で、調査計画に基づき、令和7年秋季に調査を実施し、重要種の確定と指標種の選定を行うこととなった。
- (委員意見)県職員が到達できた15沢の上流域は、安全に調査できると考えられるので、JR東海は速やかに調査をするべき。
(2)回避・低減措置及び代償措置(椹島より上流の本流河川)
- JR東海から、トンネル湧水を放流する西俣・千石・椹島における本流の流量の予測方法が示され、委員が了解した。
- 今後、薬液注入を実施した場合の本流の流量についても予測し、県専門部会に示すこととなった。
(3)大井川本流の水質の変化による底生生物等への影響
- JR東海から、委員が提案した砂濾過装置を追加し、水の濁りの管理基準値を放流口で「SS(※1)=6mg/L」とするとの説明があり、委員が了解した。(※2)
- 管理基準値を超える事態が発生するリスクを考慮し、JR東海は、今後、リスク管理における具体的な対応を検討することとなった。
※1 浮遊物質量:水中に浮遊している直径2mm以下の不溶性物質の量
※2 これにより、対話項目5(1)(水の濁りの管理基準値)は対話完了となった。
3 専門部会後の対話の進捗状況のまとめ
令和7年3月1日現在の情報です。
詳細は、「リニア中央新幹線建設工事に伴う環境への影響に関する対応」へ
→リニア中央新幹線整備工事に伴う環境への影響に関する対応
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