地域が抱える交通の課題を自動運転によって解決するために、県は全国に先駆けて実証実験や技術開発を行う「しずおか自動運転ShowCASEプロジェクト」を実施してきました。2027年度までに県内5カ所で社会実装※することを目指し、現在は、運転手を乗せた状態で実証実験を行っています。今年度は、市町や地域住民の皆さんと協働し、プロジェクトの最終段階に入っています。
※実験の成果を実社会で活用すること
実験車両の特徴
- 時速19km以下の低速で走るEVカー(グリーンスローモビリティ)を使用
- 運転席を含めて8人乗車可能
- 周囲を確認するためのカメラ(写真内❶)や、現在位置を確認するためのレーザーレーダー(写真内❷)など自動運転に必要なさまざまな機能を搭載
2つの形態で運行しています!
プロジェクトでは、高齢化が進み移動手段の確保に課題がある「郊外」や、駅前などの「中心市街地」に自動運転車両のニーズがあると考え、これまで下田市、松崎町、沼津市、掛川市、袋井市で実証実験を行ってきました。
郊外
住宅団地などのエリアで運行し、買い物や病院、銀行などへの移動を支援します。地域に実装する際は住民の方々と協力して運行していきます。
中心市街地
市街地で運行し、駅と拠点を自動運転で結ぶことで、にぎわいのある街や観光地を目指します。地域に実装する際は自治体や交通事業者などが運行することになります。
1月15日(水曜日)から富士市で実証実験を行います!
県と富士市が連携して、住宅団地内の富士見台ルートと、中心市街地の新富士駅-富士駅ルートで、同時に自動運転車両を運行します。予約すれば一般の方も乗車できます。
富士市が実施
●富士見台ルート(1周約2.1km)
富士見台まちづくりセンターとスーパー、小学校などを経由する循環ルートです。
県が実施
●新富士駅-富士駅ルート(片道約1.8㎞)
中心市街地での運行を想定し、新富士駅と富士駅を結ぶルートです。
実験中に自動運転を体験しよう!
期間1月15日(水曜日)~21日(火曜日) 時間10時台~15時台
※乗車には予約が必要です ※富士見台ルートのみ1月16日(木曜日)は乗車・予約できません
コントロールセンターを見学しよう!
場所富士市役所2階市民ホール
実証運行期間中(平日8時30分~17時15分)はどなたでも自由に見学できます。
2台の車両を遠隔監視しています。
地域の皆さんと共に進めています!
昨年10月に松崎町、12月に袋井市で行われた実証実験では、地域住民の方に自動運転のサポートをしていただきました。
松崎町内を走る実験車両
松崎町在住端山 智充さん
自動運転を通して町の知名度向上や地域活性化に貢献できればと思って実証実験に協力しました。ハンドルを握らなくても右左折が自動でスムーズでした。人や障害物を認識して自動でブレーキがかかるなど、とても便利な車だと感じました。今回の実験が早期の実用化につながるとうれしいです。
袋井市在住鈴木 雅宏さん
運転操作がいらないため、周囲の確認に気を配ることができました。ボタン操作が簡単なので、誰でも運転することができると感じました。お年寄りの家の前や路線バスが通らない細い道に停留所を設置することにより、地域に寄り添った交通手段になり得るのではないでしょうか。
問い合わせ/県建設政策課未来まちづくり室 TEL/054(221)2497 Eメール/mirai@pref.shizuoka.lg.jp
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