リニア中央新幹線静岡工区
県民の皆さまからの質問にお答えします
11月1日に開催された生物多様性部会専門部会では、どのような対話が行われたのですか。
11月1日開催の第14回生物多様性部会専門部会では、「主な対話項目」28項目のうち、「生物多様性」に関する3項目について対話を進めました。
会議では、千枚小屋付近の一年中枯れない湧水の供給経路を確認するため、JR東海が追加調査を行うことや、大井川本流に流すトンネル湧水の水温について、JR東海がこれまで想定していた温度よりも高い値に見直すことなどが合意されました。
専門部会の様子
第14回生物多様性部会専門部会の概要
1 日 時
令和6年11月1日(金)9:30~11:45
2 議事概要
(1)高標高部の湧水と地下水のつながり
- 千枚小屋付近の一年中枯れない湧水の供給経路について、JR東海は、成分分析や地質調査の結果、地表近くの地下水が湧き出していると推測されることを示した。
- 今後、この地表近くの地下水と深部の地下水につながりがあるか確認するため、追加調査を行う。
(2)大井川本流の水質・水温の変化による底生生物等への影響等
- JR東海は、これまで大井川本流の水温変化の予測の前提となるトンネル湧水温については、西俣深井戸水温(深度400m17.2℃)を使用していたが、県から、山梨工区のボーリング湧水温(20.2~25.1℃)や静岡工区の最大深度が1400mであることを踏まえ、トンネル湧水温が更に高くなる可能性があることを指摘した。
- JR東海は、深度100mあたりに上昇する湧水温として「0.95℃」を示したが、委員から、「一般的には2~3℃」であることを指摘した。
- JR東海は、これらの指摘を踏まえ、トンネル湧水温の想定を再検討する。また、このトンネル湧水温の想定に当たっては、温度データのばらつきやセメント使用時の水温上昇なども考慮する。
(3)沢の水生生物等への影響
- JR東海から、衛星画像を用いて沢の生物への影響を予測・評価する「景観に基づく生息場評価法」の作業手順が示された。また、蛇抜沢を例に、「小滝」「淵」といった生息場の判定方法と、そこに生息する生物群集を関連付ける方法が示された。
- JR東海は、委員からの生息場の判定方法等の改善に向けた技術的な指摘を踏まえ、蛇抜沢以外の流量減少が予測される沢についても、蛇抜沢と同様の方法により、並行して沢に生息する生物への影響を予測・評価する作業を進める。
3 専門部会後の対話の進捗状況のまとめ
令和6年12月1日現在の情報です。
詳細は、「リニア中央新幹線建設工事に伴う環境への影響に関する対応」へ
→リニア中央新幹線整備工事に伴う環境への影響に関する対応
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