農福連携とは障害のある人が農業分野で活躍し、自信や生きがいを持って社会に参加するための取り組みのこと。作業を依頼したい農業経営者と福祉事業所が手を組めば、障害のある人には就労の場ができ、担い手不足が進む農山村地域には、新たな働き手が生まれます。県は両者をつなぐサポートを積極的に行っています。
続々つながっています! 農福連携ワンストップ窓口
農福連携による就労を後押しし、マッチングを図る窓口です。専門のコーディネーターが双方が提示した条件を擦り合わせ、マッチングを支援します。
農家・農業法人・地域団体など
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●収穫を手伝ってほしい
●繁忙期に人手が足りない
障害のある人・福祉事務所
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●緑や自然の中で仕事をしたい
●自分にあった仕事を見つけたい
問い合わせ/NPO法人オールしずおかベストコミュニティ TEL/054(251)3515 FAX/ 054(251)3516
ホームページ/https://www.all-shizuoka.or.jp/
聞いてみました!農福連携のホンネ
ひらまつファーム 平松 輝彦 さん
- どんなメリットが?
作業をお願いすることで、自分の時間が増えました。障害の度合いによってできる作業は異なりますが、豊田さんと一緒に適切な作業分担を考え、効率の良いフローが可能になったので収穫量も上がりました。 - 障害のある方の印象は変わりましたか?
お願いする前は、農作業や意思疎通ができないと思っていましたが、それは私の思い込みでした。普通に世間話をしますし、教えていくうちに作業もどんどん上達します。頼もしい存在です。 - 農福連携のハードルは高い?
ささいな問題も起きますが、ジョブコーチさんが間に立ってくれることで解決できます。コーディネーターや農福連携技術支援者、地域の農林事務所も相談に乗ってくれますし、ハードルは高くないと思います。
NPO法人 スマイルベリー ジョブコーチ 豊田 一朗 さん
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なぜ農業分野に?
農業は作業の種類が豊富。ひらまつファームさんには、一年を通じてさまざまな仕事をいただいています。また、フードロス問題や環境保護など、就労を通じて持続可能な社会に貢献できる分野であることに可能性を感じます。 -
仕事内容はどのように決めている?
ファームが予定している1カ月のスケジュールを元に、平松さんと私でしっかり打ち合わせをして、天候に合わせた1週間分の作業を決めます。LINEで連絡を取り合っているのでスピーディーですし、とてもスムーズです。 -
利用者はどのように変化しましたか?
以前は寡黙だった利用者の方が、畑仕事をするようになってから、自分から世間話をしてくれるなど、前向きで社交的になってくれました。私自身もうれしい瞬間でした。農作業は心も体も健康にしてくれるんだと思います。
BEFORE 2021年
ひらまつファーム(浜松市浜北区)は夏にトウモロコシ、冬にリーフレタス、秋~翌年夏まではハウスでミニトマトなどを育てているが、夫婦2人では仕事が回らないため、農福連携を考える。
AFTER 現在
窓口に応募があったスマイルベリーとタッグを組み農福連携を開始。ほぼ毎日4人~5人の利用者とジョブコーチがファームを訪れ、チームで分担して、効率よく作業をする。夫婦だけでは遅れがちだった作業もベストなタイミングで行えるようになり、収穫量だけでなく品質もアップ。売り上げも増え事業の拡大も考えるなど、win-winの関係を結ぶことができた!ふじのくにメディアチャンネル内のフカボリにて紙面に載せきれなかった内容を紹介しています
問い合わせ/県食と農の振興課 TEL/054(221)2689 FAX/ 054(221)1123
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