教育長メッセージ(令和4年7月25日)

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ページID1052477  更新日 2023年3月6日

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教育委員会教育長

池上重弘

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教育長挨拶

教育長室へお越しいただき、ありがとうございます。

7月19日の火曜日、袋井市立袋井北小学校を訪問しました。短時間の視察ではなく、子どもたちを校門で迎えるところから下校時間まで滞在し、各学年の教室はもちろん、特別支援学級や外国籍児童の取り出し指導も見学できました。

袋井北小はいまの時代にしては珍しく大規模な学校で、6年生は4クラスですが1年生から5年生までは各学年5クラス編成となっています。このほかに特別支援学級も14クラスあり、全児童数は987人に達しています。かつては継続的な生徒指導困難校だったようですが、ここ二、三代の校長先生のイニシアティブによる改善の結果、落ち着いて授業に取り組める学校環境が整ったと伺いました。子どもたちはまっすぐ学びに向かっており、教職員間の風通しもよい印象を受けました。

さて、袋井北小訪問で強く感じたのは次の2点です。

1つ目は大規模校のメリットです。学校の規模が小さいほど子どもたちに寄り添ったきめ細かい指導ができると思われがちです。しかし、大規模校では教員配置も多いため、多様な学習支援が可能となります。たとえば、小学校でも教科担任制の導入が容易になり、袋井北小では英語や理科などで教科担任の先生による指導が行われていました。教科担任制により、子どもたちはより専門性の高い授業を受けることができます。また先生にとっても、自分の専門分野に集中して授業できるため、働き方改革の面でも効率的です。外国籍児童の取り出し授業でも少人数で丁寧な指導が行われていました。

2つ目はICTの活用です。県内ほぼ全ての小中学校での一人1台端末は実現しました。ここから先はその活用による教育効果の向上が課題となります。袋井北小でもタブレットを活用した理科の授業を見学できました。先生から子どもたちの端末にグラフが送られ、そのグラフを見て考えたことを端末で送り返します。子どもたちはクラスメートの書き込みを見ながら対面で意見交換する形で授業が進みました。これからはこうした授業風景が一般的なものになってゆくでしょう。

この日はあいにくの土砂降りでしたが、登校指導の際、校長先生が雨ガッパに着替えて、横断歩道で子どもたちの安全確保に尽力している姿が印象的でした。その様子に頭が下がると同時に、職員室前面に大きく掲示された「子どもの幸せを第一に」の標語が学校内に浸透しているのは、こうした校長先生の子どもに向き合う姿勢も大きく影響しているように感じました。

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