平成26年9月県議会定例会知事提案説明要旨2-12
平成26年9月県議会定例会知事提案説明要旨
【2.県政の概要】
(12)世界遺産富士山
次に、世界遺産富士山についてであります。
本年の夏山期間における富士山の登山者数は、8月末現在で、県内3つの登山口の合計で101,666人、山梨県側と合わせると243,662人となり、天候に恵まれなかったこともあり、昨年度と比較して6万7千人余の減となりました。
本年度から本格導入いたしました「富士山保全協力金」につきましては、本県では、7月10日から今月10日までの63日間、登山者の方々から、43,820,274円の御協力をいただいたところです。多くの方々の御協力を賜りましたことに感謝申し上げます。
今後、「富士山保全協力金事業選定委員会」において御審議いただいた上で、五合目以上における環境保全や登山者の安全対策、世界遺産富士山の普遍的価値の情報提供などを一層充実するために活用してまいります。
また、平成28年2月1日までにユネスコ世界遺産委員会に提出することが求められている「保全状況報告書」につきましては、資産の全体構想や来訪者管理戦略、情報提供戦略などについて、本日開催する「富士山世界文化遺産学術委員会」において、学識経験者の皆様から幅広く御意見をいただくこととしております。
このたび、県議会各会派の皆様から、世界遺産富士山の普遍的な価値を人類共通の財産として後世に継承していくため、保全に向けて県や県民等が果たすべき役割、基本的施策に関する方向性等を、早急にまとめるべきとの御提言をいただきましたので、山梨県とも連携して、検討を進めてまいります。