令和2年5月県議会臨時会知事提案説明要旨1-4(冒頭提案分)
令和2年5月県議会臨時会知事提案説明要旨(冒頭提案分)
【1.新型コロナウイルス感染症への対応】(4)県内経済への対応
次に、新型コロナウイルス感染症の拡大により、深刻な影響を受けている県内経済への対応についてであります。
外出自粛に伴う消費活動の停滞や企業の生産活動の大幅な減少などにより、県内経済には、深刻な影響が生じておりますことから、国の緊急経済対策に呼応して編成した4月補正予算の緊急対策等を、迅速かつ着実に実行してまいります。
中小企業の事業継続につきましては、売上げが減少した事業者を支援するため、県制度融資に、国と連携した貸付制度「国連携新型コロナウイルス感染症対応貸付」を創設し、5月1日から受付を開始しております。4月28日に受付を再開した「新型コロナウイルス感染症対応枠」と合わせた2つの支援制度により、事業継続に向けた資金繰りに万全を期してまいります。
県内経済の活性化に向けた取組につきましては、県内の生産者、販売者、施設運営者の皆様が直面しているこの危機的な状況を、県民の皆様の「共助」で乗り越えていかなければなりません。
本県が誇る多彩で高品質な農芸品、工芸品等を、県民自ら、積極的に御購入いただきます。言うなれば、県民の、県民による、県民のための、地産地消「バイ・シズオカ」を大いに進めてまいります。
感染症防止対策と社会経済活動の両立を図っていくためには、「3つの密」の回避を中心とした取組が不可欠であります。そのため、現在、WEB上の仮想店舗での農芸品の販売など、「非接触・遠隔型」の新たな販路開拓への支援などに取り組んでいるところであります。
県民の皆様による、こうした県内消費の拡大は、資金の循環を促し、新たな需要も生まれます。こうした消費行動の変化を一時的なものとすることなく、ふじのくに型の新しいライフスタイルとして、定着させてまいります。
特に、本県を代表する農芸品であるお茶は、古来より薬として伝承され、飲用されてきましたが、近年、健康に対する様々な機能性、効用が科学的に実証されております。緑茶に含まれるカテキンにはインフルエンザの予防効果、緑茶の旨み成分であるテアニンにはストレス抑制効果が報告されております。新茶の出回るこの季節に、心身のストレスを和らげ、気分をリフレッシュし、明るく、健やかな生活を実現するため、是非、香り高い本県の新茶を味わっていただきたいと思います。