新居関所現存する日本唯一の関所建物
新居関所は、正式には今切(いまぎれ)関所といって、慶長5年(1600年)に設置されました。創設当初は浜名湖の今切口に近い場所にありましたが、地震や津波などの災害で2度も移転をしいられ、現在地は3度目の場所です。
現存する建物は、嘉永7年(1854年)の大地震で大破し安政2年(1855年)より建て替えられ、同5年に完成しました。
江戸時代には面番所・書院・番頭勝手・給人勝手・下改勝手・足軽勝手・女改め長屋などの施設がありました。このうち現存する建物は面番所・書院・下改勝手・足軽勝手です。
昭和30年(1955年)に国の特別史跡に指定され、さらに昭和46年(1971年)に解体修理工事、平成14年(2002年)に渡船場・護岸整備を行い、全国で唯一現存する関所建物として大切に保存されています。
なお、昭和51年(1976年)に新居関所を中心とする江戸時代の交通資料や湖西市(旧新居町)の歴史に関する資料を収集し、調査研究する施設として新居関所史料館が開館し、昭和62年(1987年)に新装オープンしています。
現在、大御門、女改め長屋、船会所等の復元整備が進められています。
住所:湖西市新居町新居1227-5
注釈
- 面番 所関所建物のなかでもっとも重要な施設で、通行人の取り調べを行ったところです。
- 書院 接客する場所
- 下改勝手 役人の控室
- 足軽勝手 足軽の控室
- 給人勝手 給人の控室
- 番頭勝手 番頭(最高責任者)の控室
- 女改め 関所には、改め女(別名を改め婆)がいて、関所を通る女性を取り調べました。改め女は足軽の母親がつとめ、女改め長屋に住んでいました。
資料:次の湖西市のページをご覧ください。
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