新型コロナウイルス性肺炎中等症2以上入院患者の状況調査結果について(第1報)

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ページID1055134  更新日 2024年6月4日

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1 要旨

コロナ入院患者確保病床を有する医療機関から、令和5年5月15日〜6月18日までの間に報告のあった新型コロナウイルス性肺炎で中等症2以上となった入院患者について、第1報としてとりまとめたので報告します。

2 概要

概要
目的

新型コロナウイルス性肺炎で中等症2以上の患者の年代、ワクチン接種状況、基礎疾患等の情報を集計・分析し、医療機関への情報提供や県民への注意喚起・接種勧奨等に役立てる。

調査対象

令和5年5月8日以降に入院している方のうち、以下のいずれかの方

  1. 「新型コロナウイルス性肺炎」による中等症2以上の患者
  2. 「新型コロナウイルス性肺炎」による重症の患者
  3. 中等症1以下の者で急性心筋炎や急性脳症を呈した患者
方法 協力していただける県内病院がGoogleフォームに入力した情報(個人が特定できない形式)を、県が定期的に集計・分析を行う。
調査項目
  1. 重症度
  2. 年代
  3. 性別
  4. 基礎疾患
  5. コロナワクチン最終接種歴
  6. コロナ発症前のパフォーマンス・ステータス(PS)※
  7. 検体ゲノム解析状況
  8. その他、特記事項(自由記載)

※パフォーマンス・ステータス(日常生活自立度)とは患者の全身状態を日常生活動作のレベルに応じて0〜4の5段階で表した指標。グレード1以上は日常生活動作に何らかの制限が生じている状態。

 

3 結果

5類感染症移行後も、重症化する人の大部分は基礎疾患のある高齢者で、ワクチン接種回数の少ない人の割合が多い傾向にあり、基礎疾患のある高齢者に対する接種の重要性は変わらず、接種勧奨も引き続き必要と考えられる。

結果
回答数 40人
重症度

中等症2 :37人・重症 :3人

急性心筋炎や急性脳症を呈した患者の報告はなかった。

年代

65歳以上が35人で約9割を占めた。

年代別では、80歳代が最多で約5割を占めた。

性別 男性28人・女性12人

基礎疾患(複数回答あり)

上位3疾患は、心疾患20人(5割)・呼吸器疾患11人(約3割)・糖尿病8人(2割)だった。
ワクチン接種状況 65歳以上の中等症2以上の人は、県の65歳以上全体と比べて、未接種者(0回接種)が多く(25%対6%)、5回以上接種者が少なかった(43%対68%)。
発症前パフォーマンス・ステータス(PS)

何らかの活動制限のある人(パフォーマンス・ステータス1以上の人)

34人(85%)

 

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このページに関するお問い合わせ

健康福祉部医療局感染症対策課
〒411-0801 静岡県三島市谷田2276
電話番号:055-928-7220
ファクス番号:055-928-7100
kansentaisaku@pref.shizuoka.lg.jp