出羽富士［鳥海山］

エリア

東北エリア

名称

出羽富士［鳥海山］

読み

でわふじ［ちょうかいさん・ちょうかいざん］

標高

2,236m

地域

秋田県にかほ市・由利本荘市・山形県飽海郡遊佐町・酒田市

2つの県にまたがり、日本海の渚からそびえ立つ秀麗な山。

国定公園である鳥海山は、秋田と山形の県境に位置し、秀麗な山容をもつ火山である。日本海に面し、山麓周辺の人々の守り神として古くから崇められている。黎明時に鳥海山のシルエットが三角形となり、はるか日本海上に投影する「影鳥海」の奇観はこの山独特のものであり、幻想的でとても美しい。また気象変化が激しく、それだけに四季の彩りも鮮やかかつ、その自然の変化には目を見張るものがある。チョウカイフスマ、チョウカイアザミなど鳥海山の固有種に加え、約120種類に及ぶ高山植物が分布している。さらに日本最深の氷河があり、春・夏スキー等で賑わっている。降り積もった雪が豊富な沢水となり、幾条もの谷を刻んで広い山裾に流れ、その水は水田を潤し美味しい米を育ててきた。日本百名山、花の百名山にも名を連ね、登山客が大勢訪れる人気の山だ。