あなたの「富士山物語」(富士は汚れゆく山なのか/ニセピニストコタロー)

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ページID1019303  更新日 2023年1月13日

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富士は汚れゆく山なのか/ニセピニストコタロー

日本中の人はもとより、外国人にも知れ渡る富士山。日本一の山がそびえる静岡県に住んでいれば、身近に感じるのは当然の事と思う。西伊豆なら駿河湾からの眺めは素晴らしい。ところが松崎からは雲見まで出ないと望めない。リアス式海岸がちょっと恨めしいが、船で沖へ出れば、さあどうだとばかりの美しさである。

そんな土地に何十年と住んでいながら、富士に登ろう!などと思った事はない。いつもそこにじっと動かず四季折々の姿を見せてくれるからだと勝手に思い、テレビのニュースから流れてくる富士登山の様子を見れば、それで良かったのである。

ところが、偶然ある本屋でアルピニストである野口健さんの著書を読み、エベレスト清掃登山、富士山清掃登山の事を知った。特に富士山の環境汚染の現実には驚きであった。

樹海への廃棄物の不法投棄などは新聞などで多少は知っていたけれど、登山道に林立する山小屋からの糞尿による環境破壊には驚いた。毎年何十万人もの登山者が山頂を目指して来るのだから当然なんだろう。

冬は雪と氷に閉ざされるけれど、雪が消える季節になるとそれは地表に染み込み、何年か先には地下水と共に現れる。登る人、遠くから望む人、そこに生きる人。それぞれが「ワカッテ」いたんじゃないかと「コレワイカン」ぞと。みんなが昔からとっくに解っていたのに「モヤムヤ」にしていたのかもしれません。

一度も富士山に登らず現実をもろくに知らない”ニセピニスト”がとやかく言う資格はありませんが、やはり富士山は美しい山であり身近な私達の、そして日本の誇りで有るよう、ゴミも汚染も何もない霊峰であって欲しい。その為にバイオトイレの設置など、環境保全に取り組んでいると思いますが、登山者のモラルの向上も必要です。極端な話、自分の排泄物は自分で持ち帰る位の意識が必要でしょう。

液化窒素で凍らせて処分するなんてのはどうでしょう?下らない話かもしれないけれど、どうなんだろうかとニセピニストは考えます。

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