しずおか文化財ナビ 鰐口 応永二十八年の陰刻銘あり
- よみ
- わにぐち おうえいにじゅうはちねんのいんこくめいあり
- 指定区分、指定種別
- 県指定/有形文化財 ・ 工芸品
- 指定日
- 2018年4月3日
- 員数
- 1口
- 一般公開有無
- 無
- 公開情報
指定内容
【指定資料】 本品は下田市上大沢に伝来する鋳銅製の鰐口である。撞座区は無文で、外区との間に3条1組の紐帯を陽鋳し、縁にも3重の紐帯を陽鋳する。唇は出が少なく、錣状に開きとり、目はやや楕円形で出は少ない。耳は山形で、片側のみ丸みを持たし内側は扁平となる。
表面の撞座区と外区には陰刻銘文をもち、銘文から応永二十八年(1421)に、伊豆国において奉納された縁起を持つ鰐口であることがわかる。
本鰐口は小振りではあるが、室町時代中期の年号とともに静岡県に関係する地名が刻まれ、今日まで伝えられてきた貴重な資料である。
法量面径14.0センチメートル、厚さ5.0センチメートル、重さ1.2キログラム
銘文 多□吉 應永廿八年 い津のくにいな□さ□川く 能月 □□□□□□□□□
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