避難場所を考えよう

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID1030222  更新日 2023年1月11日

印刷大きな文字で印刷

緊急に避難するときの避難場所

突然に地震が発生し津波や土砂災害から命を守るために緊急に避難する場所が緊急避難場所です。市町は、災害ごとに利用できる指定緊急避難場所(単に避難場所または避難地と表現されている場合があります)を決めていて、原則屋外を指定しています。
また、避難場所として、指定緊急避難場所以外に自主防災組織が独自で決めた避難場所や親戚・知人宅も緊急避難場所とすることができます。
これらの避難場所の中から、避難ルートの安全性や距離などを考慮し、自分が最も利用しやすい安全な避難場所を決めておくことが必要です。

イラスト:避難場所を考える人

事前避難をするときの避難場所

「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)」発表時の事前避難は、巨大地震に備えての避難のため7日程度の避難生活を送る必要があることから、市町では屋内である避難所を避難場所として指定しています。
県が作成した『南海トラフ地震の多様な発生形態に備えた防災対応検討 静岡県版ガイドライン』では、次のように述べています。「知人宅や親類宅等への避難を促すことを基本とするが、それが難しい住民に対しては、市町が避難所の確保を行う」
すなわち、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)」に伴う事前避難の避難先は、縁故避難が基本で、縁故避難ができない住民が指定避難所を利用することになりますが、指定避難所が避難希望者全員を受け入れられるだけの余裕があるとは限りません。
あなたのご家庭が事前避難対象地域にある場合は、事前に了解を得ている親戚・知人宅などの独自の避難場所での避難生活を検討して下さい。
また、避難場所として屋内の避難所が充てられている場所でも、屋外に個人のテントを張っての避難生活や、車中泊による避難生活を想定している場所もありますので、これらの方法による避難生活を考えている場合には、事前に確認しておくことが必要です。

わたしの避難場所の例

近くの親戚や知人の家(耐震性があるもの)、田畑やビニールハウス、空き地、駐車場、神社やお寺の境内など。
ただし、そこが津波浸水想定区域や土砂災害危険箇所でないこと、建物が密集した場所でないこと、周辺に危険な施設や工作物がないことは絶対条件です。
また、いかに災害時といえども他人の土地には無断で立入ることはできませんから、他人の土地ならその所有者の了解を得ておくのは当然です。

非常持出しから考えるわたしの避難場所

緊急に避難する場合の非常持ち出し品は、リュックサック1つ程度にまとめて、持ち出しやすい場所に用意しておくことが必要です。
一方、事前避難に際して必要な非常持出しの量をざっと考えてみるだけで、膨大な荷物になることに気付きます。10キロを超えるリュックサックを背負ったり、台車やリヤカーを引っ張って指定された避難所へ避難したとしても、指定避難所で割り当てられる1人当たりのスペースは最大3平方メートル(畳2枚分)が限度ですから、荷物を置くスペースも僅かでかなり不自由なだけでなく、プライバシーや貴重品の安全確保も困難が予想されます。
それを考えただけでも、何とか「私の避難場所」を確保できないか、検討する価値は十分にあると言えます。

繰り返しますが、事前の避難先は必ずしも指定避難所でなければならない、ということはありません。

指定避難所は、私の避難場所を確保できない人達のためのものです。分散避難を考えましょう。

特に、住宅が津波浸水想定区域や土砂災害危険箇所ではない場合、地域外への避難が義務づけられているわけではありません。ですから、以下のことを検討してみる価値があります。

  • 津波浸水想定区域や土砂災害危険箇所ではないところに、畑やビニールハウスをお持ちではないですか。
  • お近くの安全な地域にお住まいの親戚や知人と話し合って、そこをあなたの世帯の避難先とすることができないか相談してみてください。
  • 公共の交通機関が動いている間の早めの避難には、県外の親戚や知人も検討の対象です。

指定避難所をわたしの避難場所とせざるをえないとき

指定避難所を事前避難場所と決める前に、そこはどんな状態なのか、考えてみましょう。

  • あなたは、家族を連れて指定避難所にやってきました。でも、まだ自主防災組織はそこで本格的な対応を始めていません。あなたの家族は、テントで避難生活をおくろうと思っていますがどこにテントを張れば良いでしょう?(早い者勝ちでいい場所を占拠する?そうではありません。自分の地区の割り当てスペースはどこか決まっているはずです。)
  • あなたは、寝たきりの家族をおぶって避難してきました。屋外生活が困難な「避難行動要支援者」ですから、安全な屋内へ入れてあげたいと思いますが、さて、そこには、避難行動要支援者用のスペースは準備されているでしょうか?
  • あなたは、家族同様のペットを連れて避難してきました。さて、そこにはペットを受け入れるスペースはあるのでしょうか?

ご注意!

  • 指定避難所を利用する場合は、自分にとって必要な情報をあらかじめ把握しておくことが重要です。
  • 指定避難所はいくつかの地区から集まるため大所帯になります。このため、当然ながらあらかじめ決められたルールや、利用に当たっての様々な制限があります。そうした約束事をしっかり守る心構えも必要で、わが家の事情がすべて考慮されるのは困難と思ってください。

このページに関するお問い合わせ

危機管理部危機情報課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2644
ファクス番号:054-221-3252
boujou@pref.shizuoka.lg.jp