「森の力再生事業」 「森林(もり)づくり県民税」で大切な「森の力」を未来へ

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ページID1034044  更新日 2023年12月19日

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森林の公益的機能「森の力」

適正に管理された健全な森林は、「水を蓄え徐々に川に流す緑のダムの働き(水源かん養機能)」、「山崩れなどの災害を防止する働き(山地災害防止機能)」、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素を吸収する働き(地球温暖化防止機能)」などを持ち、私たちの暮らしや環境を守ってくれています。
このような森林の働きを「森の力」といいます。

森林(もり)づくり県民税による荒廃森林の再生

木材の価格の低迷し、森林所有者による手入れが行き届かず、この「森の力」が発揮できない森林の増加が心配されていました。

このため、静岡県では「森林(もり)づくり県民税」を県民の皆様に負担していただき、「森の力再生事業」による荒廃森林の整備を進めてきました。

その結果、第1期である平成18~27年度の10年間に全県で12,374ヘクタール、志太榛原農林事務所管内で2,243ヘクタールの荒廃森林を整備することができました。

しかし、近年、多発する集中豪雨により山地災害のリスクが高まっていることから、課税期間を5年間延長し、平成28年度から令和7年度までの10年間を第2期として「森の力再生事業」を継続しています。

第2期の中間年にあたる令和2年度末には、全県の計画面積11,200ヘクタールの約50%に相当する約5,600ヘクタールの整備が完了しています。

森林(もり)づくり県民税

「森の力」を回復するため、森林の恩恵を受けている県民の皆様に幅広く負担していただいています。

県民税均等割りに上乗せ

  • 個人 年 400円
  • 法人 年 1,000円~40,000円

人工林再生整備(一般型)島田市伊久美地区

写真:環境伐整備前人工林

写真:環境伐整備後人工林


間伐が遅れた人工林では、日光が当たらず暗くなり、下草が衰退し荒廃が進みます。こうした人工林の間伐を実施すると、林内に日光が差し込み下層の植生が復元し、森の力が回復します。

人工林再生整備(森林災害対応型)焼津市花沢地区

写真:災害対応型再生整備前人工林

写真:災害対応型再生整備後人工林


台風が原因で風倒の被害を受けた人工林は、放置すると被害木が流木となって下流地域に被害を与える恐れがあります。森の力再生事業では、倒木や傾いた木を片付けて、被災地に草木の生える環境を整備します。

竹林・広葉樹林等再生整備島田市高熊地区

写真:竹林広葉樹再生整備前

写真:竹林広葉樹再生整備後


放置された竹林が拡大して、周囲の森林や畑などに侵入し被害を与えています。こうした竹林を皆伐して健全な森林の育成を促します。

「森の力」の着実な回復

平成30年度までの13年間に県下で約15000haの荒廃森林を整備しており、当事業は計画どおり順調に進んでいます。

整備した森林では、下草や広葉樹が生育しており、水源かん養機能や地球温暖化防止機能等の「森の力」が十分に発揮できるようになりました。

県下の学識経験者や有識者で構成される外部評価機関(森の力再生事業評価委員会)からも、「適正に事業が執行され、効果が期待できる。」との評価をいただいています。

事業の計画・実績

表:森の力再生事業の実績・計画

このページに関するお問い合わせ

志太榛原農林事務所 総務課
〒426-0075 藤枝市瀬戸新屋362-1
電話番号:054-644-9206
ファクス番号:054-644-9209
AFO-shidahai-soumu@pref.shizuoka.lg.jp