ハード対策 砂防事業2
主な砂防設備
土砂の発生・流出を防止する施設として、砂防えん堤、渓流保全工(床固工、護岸工)、山腹工などがあり、現地の状況に適した施設の配置を行います。
砂防えん堤
土砂や貯まることで、一度に大量の土砂が流出するのを防いだり、発生した土石流や流木を直接受けて捕捉したりする働きとともに川底の浸食、山腹の崩壊を防ぐ効果があります。
不透過型砂防えん堤
透過型砂防えん堤
床固工
渓床勾配が急な渓流において、階段状に施設を配置し、洪水時の水勢を和らげて渓床の安定を図る働きがあります。砂防えん堤に比べ、高さが低く貯砂能力はほとんどありません。
護岸工
渓床勾配が急な渓流において、水衝部の渓岸に施設を配置し、渓岸の浸食や崩壊を防止したり、床固工の袖部を保護する働きがあります。
山腹工
荒廃した山地における土砂の生産を抑えるため、山腹に木を植えたりして、表土の風化、浸食、表層崩壊の拡大防止を図る働きがあります。
海岸砂防
河口の閉塞などを防ぐため、海岸砂地において植栽や静砂垣を行ない、砂の移動を抑えます。主に昭和8年より昭和30年頃にかけて行なわれておりました。
砂防と環境の調和
砂防指定地内の渓流において、周辺の地域整備計画に合わせ、『うるおいとふれあいのある水辺環境』の形成を図るため、周辺施設と自然に調和した施設の整備を行なっています。
都市山麓グリーンベルト整備事業
土砂災害の危険性の高い都市周辺の山麓斜面を対象に、土砂災害に対する安全性を高め緑豊かな都市環境と景観の保全・創出するため、山麓斜面に一連の樹林帯の形成をはかっています。県内においては、静岡市街地の北側山麓域で整備を行っています。
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