狩野川流域下水道における雨天時浸入水対策計画の策定
雨天時浸入水対策計画の策定に向けた合意書の締結
県で運営している狩野川流域下水道は分流式を採用し、汚水のみを対象とした下水処理施設でありますが、雨天時には雨水が大量に浸入して流量が増大し、下水道管から水が溢れることによるマンホールの浮上被害の発生、下水道の排水処理の不具合、汚水処理量が増えることによる維持管理費用の増大が課題となっており、計画的な雨天時浸入水対策が求められています。
この事象は全国的な問題となっているものの、管路の更新等も進まず、即効性の高い対策が困難であることから、目に見えた改善が現れない実情があります。
今回、狩野川流域下水道東部処理区における雨天時浸入水の水量の削減を目的として、流域関係市町と県で有識者を交えた協議会を立ち上げ、実効性の高い雨天時浸入水対策計画の策定に向けて取組んでいく合意書を締結しました。
今後とも雨天時浸入水対策への取組みについて、情報を発信していきます。
計画策定スケジュール(予定)
・令和6年3月及び5月 県及び流域市町担当者会議(開催済み)
・令和6年7月 第1回協議会 ← 今回実施し、有益かつ様々な意見交換が行われました。
・令和6年9月以降 追加調査の実施
・令和6年度内 第2回目以降協議会(2回程度)
・令和7年度以降 流域市町の計画策定
・令和7年度以降 流域下水道において必要となる対策の実施設計、事業着手
※スケジュールは想定のものであり、変更となる場合があります。
第1回協議会(令和6年7月実施)
(国土交通省等からの講義や助言、指導)
・雨天時浸入水対策には市町の取組が特に重要である。
・管路の老朽対策に加え、住宅などでの雨水管の誤接続等、原因が複雑で対策が長期化するため、効果の高いところから
計画的に対策を進める必要性がある。
・市町から県の管路へ流入する地点でゲートなどを設置することで、雨水の流入を物理的に制限する事例もある。
(今後の方針)
・浸入水の状況を分析するため、公共下水道(市町)のエリアも含めた流量調査を新たに実施する。
・雨天時浸入水対策は長期間におよぶため、暫定対策を行う必要があり、その対策を検討する。
・空気圧を低減するマンホール蓋に交換をすることで、マンホール蓋の浮上防止を図る。
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