用語解説(2)建築形態制限の概要
(1)建ぺい率
建築物の建築面積の敷地面積に対する割合をいう。
建ぺい率を制限することにより、日照・採光・通風等の条件が良くなるとともに、ゆとりある空間が生まれ、植栽等が可能になる。さらに、同様の敷地が連担することで、豊かな地球環境が創出される。
また、火災時の延焼を防ぐ効果が期待できるとともに、災害時の避難や救助活動の効率を高めることにもなる。
(2)容積率
建築物の延べ床面積の敷地面積に対する割合をいう。
容積率を制限することにより、建築物のボリュームを抑え、周囲への圧迫感を和らげることができ、日照・採光・通風等の条件も良くなり、良好な住環境形成の誘導が可能になる。
また、容積率をコントロールすることによって、道路や上下水道等のインフラに係る負担や整備状況とのバランスを保つことができる。
- A=敷地面積
- B=建築面積(1階部分の床面積)
- B+C=延べ床面積(各階の床面積の合計)
建ぺい率=建築面積(B)÷敷地面積(A)×100%
容積率=延べ床面積(B+C)÷敷地面積(A)×100%
建ぺい率・容積率の算出方法
なお、都市の基盤である道路の狭いところに容積の大きい建築物を建てることは、日照や避難路の確保などの観点から好ましいことではないため、前面道路幅員によって容積率が制限される。<前面道路が12m未満の場合、幅員のメートルの数値に0.4もしくは0.6を乗じた値以内>
建ぺい率のイメージ
建ぺい率 40%
敷地内に十分なオープンスペースが確保できる。駐車スペースを確保しても十分な植栽スペースが確保できる。空地は、災害時などにオープンスペースとして活用できる。
建ぺい率 50%
敷地内にある程度の植栽スペースが確保できる。災害時などに避難路が確保できる。
建ぺい率 60%
敷地の一部に植栽が可能である。工夫すれば駐車スペースがとれるが、植栽の余裕はなくなる。
建ぺい率 70%
敷地いっぱいに建物が建つ状態である。植栽のスペースはほとんどない。災害時の避難路の確保について予め検討しておく必要がある。
容積率のイメージ
図は比較検討しやすいように、建ぺい率を一律50%と仮定した。
容積率 50%
建築物による圧迫感はなく、周辺に対する十分な開放性を確保することができる。
容積率 80%
建築物による圧迫感はまだ少なく、周囲への開放性は確保されている。
容積率 100%
建ぺい率が50%の場合、総2階建ての建築が可能。周囲への圧迫感がややある。建物の位置や敷地規模により、日照・通風などで配慮が必要となる。
容積率 200%
建ぺい率が50%の場合、総4階建ての建築が可能。周囲に与える圧迫感が強くなり、建物による日影の影響も大きくなる。
容積率100%、建ぺい率60%、敷地面積200平方メートル(約60坪)の場合のイメージ
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