令和5年度静岡県の教育(概要テキスト版)
基本理念
「有徳の人」の育成
「有徳の人」とは
- 知性・感性・身体能力など、自らの個性に応じて「才」を磨き、自立を目指す人
- 多様な生き方と価値観を認め、自他を大切にしながら「徳」を積む人
- 「才」を生かし「徳」を積み、社会や人のために貢献する「才徳兼備」の人
文・武・芸 三道の鼎立
令和5年度教育行政の基本方針
静岡県教育委員会では、令和5年度、すべての子どもたちのウェルビーイングを目指し、他者と協調して新たな価値を創造する力の育成に向け、学校・家庭・地域の連携・協働の下、以下の取組を重点的に推進します。
特に、予測困難な時代を生き抜く力を育む探究的な学びの充実、誰一人取り残さない教育の実現、教職員や児童生徒の人権意識醸成の更なる推進に取り組み、本県の未来を担う「有徳の人」を社会全体で育成していきます。
1.「文・武・芸」三道の鼎立を目指す教育の実現
ア.「知性」・「感性」を磨く学びの充実
児童生徒一人ひとりの能力を最大限に発揮させるとともに、学びに向かう力・人間性、他者と協働する力を高める教育を推進します。
(主な取組)
個別最適な学び・協働的な学び・探究的な学びの深化
- 「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善、STEAM教育の推進
- 静岡式35人学級編制の継続、小学校高学年の教科担任制導入促進による指導の充実
- 探究的な学びの質の向上を図る情報共有の仕組みの構築と教員研修の充実
ICT等の活用による新たな学びの展開
- 個別最適な学びの実現に資するデジタルプラットフォームの実証
- 特別支援学校におけるICT活用の推進
乳幼児の教育・保育の充実
- 特別な配慮を必要とする幼児等への対応に係るモデル実証や幼児教育サポートチームの活用
子どもの読書活動の推進
- 成長過程に応じた本に親しむ機会の提供と読書活動の啓発
イ.「技芸を磨く実学」の奨励
児童生徒が生き方や仕事に対する価値観について考え、希望する進路を実現できる力を育みます。また、スポーツに親しむ環境づくりや体力の向上を図ります。
(主な取組)
社会的・職業的自立に向けた教育の推進
- キャリア・パスポートの活用等による体系的・系統的なキャリア教育の推進
スポーツに親しむ環境づくりと健康教育の推進
- 部活動指導員等の充実、休日の部活動の段階的な地域移行も含めた地域との連携・協働
- 児童生徒の体力向上に向けた取組の推進
多彩で魅力的な文化・芸術の創造・発信
- 「東アジア文化都市 2023 静岡県」を契機とした文化芸術活動の奨励
ウ.学びを支える魅力ある学校づくりの推進
安定した教育基盤の整備や、時代に対応した多様で魅力ある学びの場づくりを進めます。
(主な取組)
高等学校等の魅力化・特色化
- 多様な学習ニーズに対応するオンリーワン・ハイスクール、演劇・スポーツなど新学科設置等の推進
- 地域の意見を踏まえた県立高校の在り方の検討と具現化
教職員の資質向上及び学校マネジメント機能の強化・教職員の働き方改革の推進
- 新たな資質を持つ教員の育成、ICT活用指導力の強化
- 教職員のこころと体のサポートの充実、コンプライアンスの徹底
- 学校運営のあり方の見直しや、働きやすい職場環境づくりによる「校務のDX」の推進
学校施設等の安全・安心の確保
- 学校施設の計画的な整備・建替え・長寿命化改修、特別支援学校の施設狭隘化解消
- 県立学校のトイレの洋式化、環境に配慮した施設整備の推進
- 被災地訪問等による防災人材の育成、関係機関との連携による安全対策の推進
2.未来を切り拓く多様な人材を育む教育の実現
ア.多様性を尊重する教育の実現
多様な価値観を認め、互いに支え合う教育を推進するとともに、課題を抱える子どもたちを誰一人取り残すことのないよう、支援体制の充実を図ります。
(主な取組)
人権を尊重する教育の推進と人権文化の定着・多様な課題に応じたきめ細かい支援
- 教職員や児童生徒の人権意識醸成の更なる推進、生徒の意見を踏まえた校則の検証・見直し
- ヤングケアラー等、困難を抱える児童生徒への相談・支援体制の強化
- 公民連携の強化による選択可能な居場所づくり
特別な支援が必要な児童生徒への教育の充実
- 医療的ケア児への就学支援の充実
- インクルーシブ教育システムの理念に基づく「共生・共育」の更なる推進
外国人県民・外国人児童生徒への教育の充実
- 外国人児童生徒へのきめ細かな日本語指導、不就学解消の支援、キャリア形成の支援
イ.グローバル・グローカル人材の育成
グローバルな視点と地域への関心を併せ持ち、国際社会や地域に貢献できる人材を育成します。
(主な取組)
国際的な学びと地域学の推進
- 「ふじのくにグローバル人材育成基金」によるオンラインも活用した海外交流機会の提供
- 県立高校への国際バカロレア教育の導入によるグローバル教育・探究学習の推進
- 地域の歴史や文化を知り、郷土のよさを実感できる学習機会の充実
優れた才能や社会に貢献する力を伸ばす教育の充実
- SDGs教育やアントレプレナーシップ教育等の充実
地域産業を担う人材の育成
- 農業・水産高校とAOI・MaOIプロジェクトとの連携
- 産業界から専門高校にCEOや技術者を招聘する「マイスター・ハイスクール」事業の推進
ウ.生涯を通じた学びの機会の充実
誰もが心豊かな人生を送れるよう、生涯にわたって学び続けられる環境づくりを推進します。
(主な取組)
全世代に対する学びの機会の充実・誰もがともに学ぶことのできる機会の充実
- 知の探究と創発の拠点となる新県立中央図書館の整備
- 県立ふじのくに中学校(夜間中学)の開校、運営
3.社会総がかりで取り組む教育の実現
ア.社会とともにある開かれた教育行政の推進
地域や学校・市町の多様なニーズ、社会全体の意見を反映した開かれた教育行政を推進します。
(主な取組)
社会全体の意見を反映した教育行政の推進、市町と連携した教育行政の推進
- 外部有識者等の意見を踏まえた 教育振興基本計画の取組の評価、施策への反映
- 市町教育委員会への訪問等を通じた課題の聴取及び学校支援充実に向けた助言等
イ.地域ぐるみの教育の推進
複雑化・多様化する教育課題の解決に向け、学校、家庭、地域、企業等の連携・協働を進め、地域ぐるみで子どもたちの学びや育ちを支える環境づくりに取り組みます。
(主な取組)
学校・家庭・地域の連携推進・家庭や地域における教育力の向上
- コミュニティ・スクールの設置推進・運営充実と地域学校協働活動との一体的推進
- 寄附金を活用した、主体的な学びを深める教育の充実等に向けた取組の拡大
- 多様性を強みとする体験活動や家庭教育の充実
教育委員会の機構
- 教育長
- 教育部長
- 教育監
- 理事
- 参事
事務局
- 教育総務課
- 教育政策課
- 教育DX推進課
- 財務課
- 教育厚生課
- 教育施設課
- 義務教育課
- 高校教育課
- 特別支援教育課
- 健康体育課
- 社会教育課
- 新図書館整備課
- 静東教育事務所
- 静西教育事務所
教育機関
- 中央図書館
- 総合教育センター
- 焼津青少年の家
- 観音山少年自然の家
- 県立学校
児童生徒数等の推移(5月1日現在)
小学校
2022年度180,387人、2021年度183,614人、2020年度187,254人、2019年度189,287人、2018年度192,601人
中学校
2022年度97,183人、2021年度98,192人、2020年度97,950人、2019年度97,029人、2018年度99,221人
高等学校
2022年度92,366人、2021年度93,920人、2020年度96,862人、2019年度96,815人、2018年度98,846人
幼稚園
2022年度27,734人、2021年度30,886人、2020年度34,376人、2019年度37,369人、2018年度40,032人
幼保連携型認定こども園(3~5歳児)
2022年度36,636人、2021年度36,347人、2020年度24,773人、2019年度31,550人、2018年度29,600人
特別支援学校(知、肢、病)
2022年度4,907人、2021年度4,852人、2020年度4,804人、2019年度4,844人、2018年度4,816人
聴覚特別支援学校(幼稚部を含む。)
2022年度106人、2021年度113人、2020年度115人、2019年度123人、2018年度134人
視覚特別支援学校(幼稚部を含む。)
2022年度75人、2021年度75人、2020年度79人、2019年度77人、2018年度81人
このページに関するお問い合わせ
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ファクス番号:054-221-3561
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