県内には親の病気や経済的困窮、虐待などの事情から、家族と離れて暮らしているこどもがおよそ350人います。そのようなこどもたちを家庭に迎え入れ、温かい愛情を持って養育する人を「里親」と言います。10月は里親月間です。この機会にみんなで理解を深めてみませんか?
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養育里親
最も一般的な里親で、原則18歳までのこどもを養育。短期間の養育も可能。 -
専門里親
経験と専門知識を持つ里親で、虐待、非行、障害などで支援が必要なこどもを養育。 -
親族里親
死亡や行方不明などで実親がこどもを養育できない場合に、親族が里親として養育。 -
養子縁組里親
養子縁組をすることを前提に縁組が成立するまでの一定期間、里親として養育。
里親制度
●親権は生みの親のままで親子関係も続く
●こどもが自立したり、生みの親のもとに戻るまでの間養育する制度
特別養子縁組
●生みの親とこどもの間の親子関係がなくなる。
※「普通養子縁組」では、生みの親と育ての親の両方に親子関係が存在します。
県内では、さまざまな事情から家族と離れて暮らしているこどものうち、約3割のこどもが里親家庭、残り約7割のこどもが施設で生活をしています。また、県内には約400組の里親がいますが、里親を求めているこどもたちの年齢や個性、状況はさまざまで、こどもによっては、マッチする里親家庭がなかなか見つからない場合もあります。こどもたちそれぞれに適した環境を提供するためには、より多くの里親が必要です。
里親家庭での生活により…
- 大人への安心と信頼を育み、自分を大切に思えるようになる
- 地域社会の中で社会性を身に付けることができる
- こどもの個性と成長に合わせた生活を送ることができる
里親家庭で生活した人の声
Aさん(20代・男性)
大学進学、中退、起業など、どんな選択も反対せず応援してくれたことが心強かったです。
Bさん(20代・女性)
うれしいことも嫌なことも社会問題も、とにかくたくさん話せて、安心感をもらえ視野も広がりました。
里親になるためには認定登録が必要です。
所定の研修を受講した後、調査・審議を経て認定されます。
相談
- お近くの里親相談会に参加
- 児童相談所や支援機関に問い合わせ
面接
児童相談所や支援機関でガイダンス&面接
研修
座学と実習を受講
調査
家庭訪問などによる調査
審議
里親としての適格性を審議
認定・登録
里親登録
Q&A
短期間だけの里親になれますか?
養育里親の活動として、緊急保護が必要になったこどもの一時保護(数日間~)や、
保護者の病気や育児疲れなどを理由に数日間預かるショートステイなどがあります。
短期間だけの養育をメインにされている方もいます。
経済的に余裕がないとなれないの?
里子の状況に応じて養育に必要な一定の金額が公費から支給されます。特別に裕福である必要はありません。
里親になるために資格がいる?
特別な資格は必要ありません。何よりもこどもの養育への理解と熱意を持ち、豊かな愛情を持っていることが大切です。
共働きでもなれますか?
問題ありませんが、こどもの養育に支障が出る場合は調整が必要なこともあります。
県内各地で相談会や説明会を行っています(要事前申込)。
ぜひ、ご参加ください!
磐田市夜間里親説明会
【日時】10月3日(金曜日)
【会場】静岡県西部児童相談所
焼津市ここまる里親相談会
【日時】10月4日(土曜日)~(土・日・祝)は随時
【会場】里親支援センターここまる
富士市里親体験談&里親制度説明会
【日時】10月10日(金曜日)
【会場】大淵まちづくりセンター
三島市里親カフェ
【日時】11月9日(日曜日)
【会場】CAFE&SPACE HOTORI
里親月間記念講演会 10月18日(土曜日)
【会場】アイセル21(静岡市葵区)
【講師】旭山動物園統括園長/坂東 元氏
【主催】静岡県・静岡市・浜松市・静岡県里親連合会・静岡市里親会・浜松市里親会
問い合わせ/県こども家庭課 TEL/054(221)3760 Eメール/kokatei@pref.shizuoka.lg.jp
このページに関するお問い合わせ
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〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
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ファクス番号:054-254-4032
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