学校生活で医療的ケアを必要とする子どもたちとその家族のために、県立特別支援学校では看護師を配置して支援を行っています。
学びの場にも必要な医療的ケア
医療的ケアとは
一般的に学校や在宅などで日常的に行われている、たんの吸引・経管栄養(※)・気管切開部の衛生管理などの医行為を指します。学校でのケアは保護者の付き添いが必要になる場合もあり、大きな負担になっていました。
※胃や腸にチューブを挿入して栄養剤などを直接注入
法律施行から3年たった今
「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」の施行からまもなく3年。法整備に加え、福祉、教育などの関係機関による支援・連携を深め、切れ目のないサポートに向けた改善が進んでいます。県立特別支援学校では学校看護師が保護者の代わりに、人工呼吸器の管理を担える体制整備に取り組んでいます。
▲朝の健康観察(担任、学校看護師、児童、保護者)
子どもたちの自立と成長をサポート
学校看護師はどんなことをする?
口腔・鼻腔内や気管カニューレ(※)内のたん吸引、胃ろう・腸ろう・経鼻への経管栄養など、 日常的に医療支援を必要とする子どもへのケアを行う他、 教職員への指導・助言も行っています。
※気管切開後に気道確保のために気管内に挿入するチューブ
学校の先生は医療的ケアができないの?
医師免許や看護師免許を持たない者は、医行為を反復継続する意思を持って行うことはできませんが、たんの吸引や経管栄養は研修を終了して認定された場合、一定条件の下で行うことができます。
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▲子どもの様子を見ながらケア -
▲医療的ケアの研修を受ける教員たち。
日頃から看護師による指導が行われている -
▲たんの吸引 -
▲胃ろうからの経管栄養
学校看護師に聞いてみました!
◆仕事のやりがい・喜びを感じるのはどんなとき?
最も長くて小学1年生から高校3年生までの12年間見守ることができます。継続して見ているからこそ、子どもたちの異変を察知することができ、安全・安心な学校生活につながっていると思います。
◆病院看護との違いは?
学校は教育の場で病院は治療の場だと思っています。安全な学校生活という視点、ケアを受ける本人の自立を育む視点から、教員と協力しながら仕事をしています。
◆どんな人が働いている?
時短勤務などいろいろな方がさまざまなスタイルで働いています。私にとっては、子育てをしながら看護師のスキルが発揮できる魅力的な職場です。チームとして子どもたちの学びを保障し、保護者の負担軽減のために一丸となっています!
◆普段から心掛けていることは?
子どもたちそれぞれの学校生活を大切にしたいと思っています。自分が子どもの頃は何を思っていたのかを思い出しながら働いています。
問い合わせ/県特別支援教育課 TEL/054(221)2090 FAX/054(221)3558
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