リニア中央新幹線静岡工区/県民だより2023年10月号
国土交通省設置 リニア中央新幹線静岡工区有識者会議
(環境保全有識者会議)
令和2年4月に国土交通省が設置した有識者会議では、第1回(令和2年4月27日)から第13回(令和3年12月19日)までの約1年8カ月、大井川の水資源問題について、科学的・工学的な観点から議論が行われ、その議論を総括した「大井川水資源問題に関する中間報告」が取りまとめられました。
第14回(令和4年6月8日)からは一部の委員を入れ替え、生物多様性等、自然環境への影響に関する議論を行う「環境保全有識者会議」として議論を開始しました。
環境保全有識者会議では、南アルプストンネル工事で河川や沢の流量や水質に変化があった場合に、沢やその周辺の生物、高標高部のお花畑などにどのような影響があって、その影響をどのように小さくするかについて議論しています。
関係者へのヒアリングや現地視察などを踏まえ、論点整理を行い、第20回(第7回環境保全有識者会議)から本格的な議論が始まり、令和5年8月30日までに計12回開催されています。
会議の中で議論してほしいことや疑問点などについては、県からも意見を出しています。
○構成員(第14回~)
- 委員
生態系管理学、河川工学、地下水学、環境地盤工学、動物生態学等の有識者9名
(県専門部会からも3名の委員が参加) - オブザーバー
関係省庁、静岡県、静岡市、大井川流域10市町 - 説明責任者
JR東海 - 事務局 国土交通省鉄道局
○有識者会議における議論の論点
論点1沢の水生生物等への影響と対策
- 沢の流量変化の分析等
- 沢の地形・水環境、生物の生息状況の整理
- 沢の流量、生物の生息状況等のモニタリング計画、保全措置
論点2 高標高部の植生への影響と対策
- 高標高部の調査、土壌水分量変化の分析
- 高標高部の植生への影響に関するモニタリング計画、保全措置
論点3
地上部分の改変箇所における環境への影響と対策
●作業ヤードから放流するトンネル湧水等による環境への影響と対策
- トンネル湧水等の水質管理
- トンネル湧水の水温管理
●発生土置き場等による環境への影響と対策
- 発生土(主に対策土)置き場による環境への影響分析、設計等
- 発生土置き場からの排水による環境への影響分析、設計等
○開催実績(第14回~)
開催日 | 議 題 |
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第1回環境保全(第14回) (2022.6.8) |
JR東海が行う生態系などの環境保全に関する取組に対して、科学的・客観的観点から議論を行うことにより、JR東海に対して助言・指導を行うために開始 |
第2回環境保全(第15回) (2022.8.2) |
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第3回環境保全(第16回) (2022.8.31) |
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第4回環境保全(第17回) (2022.10.7) |
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第5回環境保全(第18回) (2022.11.16) |
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第6回環境保全(第19回) (2022.12.20) |
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第7回環境保全(第20回) (2023.2.14) |
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第8回環境保全(第21回) (2023.4.11) |
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第9回環境保全(第22回) (2023.5.16) |
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第10回環境保全(第23回) (2023.6.23) |
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第11回環境保全(第24回) (2023.7.26) |
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第12回環境保全(第25回) (2023.8.30) |
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詳細は、「リニア中央新幹線建設工事に伴う環境への影響に関する対応」へ
→リニア中央新幹線整備工事に伴う環境への影響に関する対応
WEB県民だよりでは、リニア中央新幹線整備に関する県の対応などを連載でお伝えします。
国が設置した環境保全の有識者会議について、教えてください。
令和2年4月に国土交通省が設置した有識者会議では、第1回から第13回まで、大井川の水資源問題について議論し、中間報告が取りまとめられました。第14回からは一部の委員を入れ替え、「環境保全有識者会議」として議論を開始しました。南アルプストンネル工事で河川や沢の流量や水質に変化があった場合に、沢やその周辺の生物、高標高部のお花畑などにどのような影響があって、その影響をどのように小さくするか自然環境への影響について議論しています。会議の中で議論してほしいことや疑問点などについては、県からも意見を出しています。
▲南アルプスの稜線のお花畑
問い合わせ/県環境局 TEL/054(221)2421 FAX/054(221)2940
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