県土の約3分の2を占める森林。このうちの6割は先人たちが植林し、育ててきたスギやヒノキで、今利用の時を迎えています。木材を使用した建物は人々を優しく包み込み、「植える→育てる→伐る→使う→植える」というサイクルで森を維持すれば、CO₂の削減や災害防止、地域経済の活性化など、さまざまなメリットをもたらします。地域のために、そして地球のために、県産材で建物をつくる企業や団体が増えています。
静岡で植林されて育った県産材は今が使いどき!
どちらも木材の優等生
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スギ
適度に軽く柔らかく加工性に優れている -
ヒノキ
水や湿気に強い、腐りにくい、香りを楽しめる
県産材の主な生産地
県産材の利用が脱炭素&経済活性化に
- 森林がCO₂を吸収し、木材が炭素を貯蔵することで、脱炭素社会に貢献
- 木造建築物は建設時のCO₂排出量が鉄筋コンクリートや鉄骨の建物より少ない
- 地産地消で輸送にかかるエネルギーが少なくなる
- 県内の林業が元気になり、雇用が生まれ地域経済も活性化
建物に木を使うことで身も心も充実した生活に
科学的な検証により以下の効果が確認されています
- 香りや触り心地によるリラックス効果
- 仕事や勉強の集中力・積極性・作業効率がアップ
- ヒノキの香り成分が免疫細胞の働きを活性化
- 除湿、消臭、抗菌効果
木製と化学物質(メラミン製)のテーブルを使ってテストをしたところ、木製を使用すると集中力が高まることがわかっています 出典:内装木質化した建築事例とその効果(公益財団法人 日本住宅・木材技術センター)
県産材はいろいろなところで使われています
いずれも県産材を効果的に使用し、模範となるような優れた施設に与えれられる「令和4年度 ふじのくに木使い建築施設表彰」を受賞しています。
静清信用金庫 下野・高部支店(静岡市清水区)
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地域社会の環境保全の一環で、金融機関店舗では希少な木造としました。「店舗が柔らかい雰囲気で来店しやすい」など、お客さまからもご好評をいただいています
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理事総務部長 望月 学さん
いなばこども園(藤枝市)
- 緑豊かな周辺環境に調和した、木造のぬくもりが感じられるこども園です。木材に包まれた環境は、園児の健やかな成長だけでなく、教職員にとっても心安らぐ空間となっています
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園長 鈴木 光洋さん
浜松料理 娯座樓(浜松市中区)
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料理の食材から内装、調度品まで地元産を使い、いろいろな角度から浜松の魅力を発信しています
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設計者 西久保 美和さん
ふじのくに炭素貯蔵建築物認定制度がスタート
県産材を利用して新築、増改築をした非住宅建築物のCO₂貯蔵量を認定。申請を受け認定した施設には使用量に相当する炭素貯蔵量が記入された木製の認定証を交付します。環境貢献度の「見える化」で、企業のイメージアップにもつながるこの制度、ぜひご活用ください。
対象
- 県内で木造・木質化した非住宅建築物(店舗・事務所など)
- 県産材製品を10㎥以上使用
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木を育てる人、伐る人、加工する人、建物を建てる人など、いろいろな人の手を経て、森の木は建物に生まれ変わります。多くの人の思いが詰まった県産材を使うことが、地域の森づくりにつながります。ぜひ県産材を使ってください
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▲県林業振興課 齊藤 亜優
問い合わせ/県林業振興課 TEL/054(221)2691 FAX/054(221)2829
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