海外からの“旬な“お便り
from ブラジル
静岡県では、お互いに助け合い、信頼関係を築き、国際的に存在感のある地域を目指す「地域外交」に取り組み、観光、経済、教育・文化など幅広い分野で交流を進めています。
海外駐在員や本県と交流のある国・地域の方からの旬な現地情報を、毎月お届けします。
コロナ禍で海外に行く機会が減った今、”旬な”お便りで世界に触れてみてください!
差出人
ノムラ・マサト・ダニロ さん
令和4年度南米長期研修員/ブラジル・サンパウロ州出身
2022年9月から半年間、かつて静岡県からブラジルに移住した者の集まりである「ブラジル静岡県人会」の推薦を受け、県が主催する南米長期研修員受入事業の研修員として、静岡市内で日本語と製菓について勉強しています。2014年にサンパウロ大学工学部を卒業し、Googleブラジルでベンダーマネージャーとして働いていましたが、自分の仕事に満足できず、昔からの夢であった製菓を学ぶため、2019年にル・コルドン・ブルー・パリで洋菓子について学びました。パリからブラジルに帰国した後は、動画で製菓について勉強していました。
静岡市内の洋菓子店での研修
現在は、静岡市内の洋菓子店で製菓の研修をしています。この洋菓子店は望月さんというご夫妻が経営する数十年続くお店で、ご主人が作るデザートはどれもおいしく、お菓子作りについてさまざまなことを学んでいます。数あるデザートの中で、私のお気に入りはいちごのショートケーキとクッキーです。お店で作ったドーナツは、久能山東照宮でも販売されているほど有名で、小麦粉、卵、牛乳のアレルギーがあるお客さん向けのデザートも作っています。ブラジルに戻ったら自分の店を開きたいと思っているので、この研修では、アレルギー対応も含め、製菓についてたくさんのことを学んでいます。
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▲研修先のいちごのショートケーキ
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▲筆者が作った抹茶オペラ
日系人とブラジル ~日本食・文化が浸透するブラジル~
ブラジルでは、日本文化や日本食がとても人気です。特にサンパウロ州にはたくさんの日系人が住んでいます。私の祖父は家族と一緒に、1931年に静岡県からブラジルに移住しました。当時、ブラジルはコーヒー畑で働くために日本からの移民を歓迎し、約20万人の日本人がブラジルのいくつかの地域に移住しました。▲1931年の祖父家族のパスポート
▲日系人が多く住む街・リベルダージ
日本文化に触れるジャパンフェスティバル
サンパウロでは、毎年、日本文化を祝うジャパンフェスティバルが3日間に渡り開催されます。2022年の第23回ジャパンフェスティバルには、18万人を超える方が来場しました。フェスティバルでは、ブラジルにある日本の 47都道府県の県人会が用意したさまざまな日本料理やデザートを食べることができます。▲ジャパンフェスティバルでのブラジル静岡県人会ブース
▲ブラジル静岡県人会のメンバー
※ブリガデイロ:コンデンスミルクで作ったブラジルのチョコレートボール
▲ジャパンフェスティバルでブラジル静岡県人会が販売した抹茶スイーツ
ブラジルの選挙は日本から投票可能
令和4年10月に4年に1度のブラジル大統領選挙がありました。ブラジルでは、投票は国民の義務とされ、海外に住む人も投票しなければ罰金などが科せられます。県内では浜松市に投票所が設けられ、「良い国となってほしい」と多くの人が投票しました。
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