令和2年12月県議会定例会知事提案説明要旨5
令和2年12月県議会定例会知事提案説明要旨
【5.もりづくり県民税】
次に、もりづくり県民税についてであります。
森林は、水源涵養や山地災害の防止などの公益的機能である「森の力」を有し、その恩恵は、県民に広く及ぶ共有の財産であります。また、森の養分が川を通して海に流れ、豊穣の海を育むなど、森と海は深いつながりがあることから、美しく豊かな海を守っていくためにも、森林整備は重要であります。
平成18年度から県民の皆様に御負担をいただき、荒廃森林の整備を進めてまいりました。事業開始から今年度末までに、約18,000ヘクタールの整備が完了する見込みであり、森林が持つ「森の力」は着実に回復しております。
一方で、近年、集中豪雨の頻発により山地災害のリスクが高まっていることから、平成28年度からの第2期10年計画の残り約5,600ヘクタールの荒廃森林につきましても、速やかに整備を完了させる必要があります。
もりづくり県民税の課税期間は今年度末までとなっておりますが、来年度以降の5年間、引き続き県民の皆様の御理解をいただき、御負担をお願いしたいと考えており、今議会に「静岡県もりづくり県民税条例」の改正案をお諮りしております。