令和2年12月県議会定例会知事提案説明要旨4
令和2年12月県議会定例会知事提案説明要旨
【4.地域防災力の強化】
次に、地域防災力の強化についてであります。
南海トラフ地震の想定犠牲者を令和4年度までに8割減少させることを目標に、「地震・津波対策アクションプログラム2013(ニセンジュウサン)」を推進しております。
令和元年度末時点で、187アクションのうち9割を超える182アクションが順調に進捗しており、引き続き、目標達成に向けて、地域の特性を踏まえたハード・ソフト両面の対策を実施してまいります。
去る11月15日には、総延長17.5キロメートルに及ぶ浜松市沿岸域の防潮堤の竣工報告会を開催いたしました。この防潮堤の完成により、宅地の浸水面積を約8割減らすとともに、木造家屋が倒壊する目安となる浸水の深さ2メートル以上の範囲が98%低減することとなります。
11月は地震防災強化月間であります。「防災は 備えと 意識と 助け合い」をスローガンに、市町や自主防災組織等と連携し、家庭内での家具類の固定や生活物資の備蓄、ハザードマップの確認などの「自助」の取組、避難者自身による避難所の運営、避難行動要支援者に対する支援などの「共助」の取組を進め、防災意識の醸成を図りました。
こうした取組を踏まえ、11月28日から12月6日の「地域防災の日」までの期間、自主防災組織等を中心に、住民自らの避難行動計画「マイ・タイムライン」を活用した風水害からの適切な避難行動訓練、新型コロナウイルス感染症を踏まえた避難所運営訓練など、様々な実践的訓練に取り組んでおります。
今後も、自らの命は自ら守る「自助」、自らの地域は皆で守る「共助」の体制を強化し、「公助」と連携した地域防災力の充実に努めてまいります。