令和3年6月県議会定例会知事提案説明要旨6

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ページID1011119  更新日 2023年1月13日

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令和3年6月県議会定例会知事提案説明要旨

【6.経済の再生と次世代産業の育成】

次に、経済の再生と次世代産業の育成についてであります。

昨年末から始まった感染拡大の第四波の影響で、特に宿泊・観光業、飲食・サービス業などは依然として大きな打撃を被っています。このため県では、5月補正予算で、国の臨時交付金等を活用して約88億円を措置し、感染防止対策に取り組む飲食店や宿泊施設を認証する「ふじのくに安全・安心認証制度」を創設するとともに、この認証制度と連動した、感染防止のための設備投資等への重点的な支援を行っています。また、4月補正予算で約69億円を予算化した県内観光を促進する「地域観光支援事業」についても、県内の感染収束状況等により、再開が可能となった場合には、迅速に事業に着手できるよう、万全の準備を整えてまいります。なお、これら2事業に観光庁からの新たな補助金の内示額を加えると、その額は約199億円に上り、この額は、観光で生きる熱海市の当初予算規模に匹敵するものです。さらに、中小企業や小規模事業者などによるデジタル化や業態転換への取組に対する助成についても、昨年度からの累計で、796件、約13億円の事業を採択し、危機克服など新たな取組への支援を強化しています。

経済成長を牽引するリーディング産業の育成につきましては、特に、医薬品・医療機器産業と並んで本県経済を大きく支えている自動車産業が、世界的に進むEV(電気自動車)化の影響を受け、産業構造の転換を迫られています。このため、今月9日に、自動車メーカーや部品関連企業、大学、国などからなる「次世代自動車の電動化・デジタル化等対応研究会」を立ち上げました。第1回研究会では、各委員から、直面する課題や今後の対応策などについて御意見をいただきました。年内に4回の会議を開催して、電動化、デジタル化に取り組む地域企業への具体的な支援策を取りまとめ、本県自動車産業の新たなステージへの飛躍を後押ししてまいります。