性感染症について
感染したかもしれないときは、早めに専門医へ
性感染症の検査は、病気により異なりますので、専門医を受診しましょう。専門医は、婦人科、泌尿器科、性病科、皮膚科など。排尿痛やかゆみなどがある場合は、男性は泌尿器科、女性は婦人科へ。ヘルペスなど皮膚に症状がある場合は、皮膚科を受診するといいでしょう。
症状は軽くても、体内では炎症などが進行している場合がありますので、放っておかずに必ず早めに受診すること。また一人でこっそり治療しても、くり返し相手から感染するだけでなく、薬が効かなくなる可能性があるのでパートナーと一緒に治療しましょう。
性感染症については、こちらもぜひご覧ください。
毛ジラミ症
原因
毛ジラミ
潜伏期間
かかったらすぐ
症状
陰毛や脇毛、胸毛などに毛ジラミがつき、吸血し、卵を産んで繁殖する。かゆみが強い。
B型肝炎
原因
B型肝炎ウイルス
潜伏期間
8~12週間
症状
急性肝炎を起こすと、吐き気、だるさ、食欲不振、吐き気やおう吐などの症状があらわれる。治療により治るが、劇症肝炎を起こすと死に至る。
尖圭 コンジローマ
原因
ヒトパピローマウイルス(HPV)
潜伏期間
1ヶ月~1年
症状
男女とも性器や肛門に痛みやかゆみのない小さなブツブツができ、やがて尖ったイボに変化する。
トリコモナス症
原因
トリコモナス原虫
潜伏期間
1~2週間
症状
男性では無症状か排尿時にかるい痛みを感じる程度。女性ではかゆみやおりものの増加が見られ、悪臭、外陰部のただれ。感染力が強い。
膣カンジダ症
原因
カンジダ真菌
潜伏期間
一定していない
症状
女性は外陰部から肛門にかけてのかゆみやヨーグルト状のおりもの。男性は尿道炎や性器のかゆみ。
梅毒
原因
梅毒トレポネーマという細菌が原因。皮膚や粘膜の傷から感染することもある
潜伏期間
2~4週間以上で発症する
症状
潜伏期と顕症期(第1期~第4期)を交互に繰り返す。
- 男女とも感染部位に痛みのない赤いしこりができ、それが崩れて潰瘍に変わる。
- 発熱、頭痛などかぜに似た症状とともに、全身に赤い斑点(バラ疹)ができる。
- 皮膚にゴム腫と呼ばれるかたまりができる。
- 約10年後には血管や脳を侵し、死に至ることもある。
性器ヘルペス ウイルス感染症
原因
単純ヘルペス
ウイルスII型・I型
潜伏期間
2~10日
症状
男女とも性器周辺に強い痛みを伴う水ほうや浅い潰瘍ができる。発熱、排尿痛も。母体が感染していると、新生児に脳炎・肺炎が起こることも。
性器クラミジア 感染症
原因
クラミジア・トラコマティスという病原体
潜伏期間
感染後1~3週間で発症する(通常10日~12日)
症状
男性
感染者の5割近くが無症状。尿道のかゆみ・不快感・排尿時の痛み、尿道口からクリーム状の膿。前立腺炎、副睾丸炎を起こすことも。
女性
8割以上が無症状。おりものの増加や下腹部の痛みなどがあることも。進行すると子宮内膜炎、卵管炎、肝周囲炎などを起こす。また子宮外妊娠、不妊の原因となるほか、産道感染で子どもに影響を与えることもある。
淋菌感染症(淋病)
原因
淋菌という細菌が原因。治療薬に耐性を持つ菌も増加中
潜伏期間
感染後2日~10日で発症する
症状
男性
排尿時の痛み、尿道口から膿。放置すると前立腺炎、副睾丸炎を起こし、関節炎や不妊の原因にもなる。
女性
緑白色や黄色のおりもの、下腹部の痛み、発熱などがある人もいるが、症状が軽く、感染に気づかない場合が多い。放置すると子宮頸管炎、子宮内膜炎など。
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