エイズに関する基礎知識

エイズとは…

エイズ（AIDS）とは、後天性免疫不全症候群（Acquired Immunodeficiency Syndrome）のことです。

HIV（Human Immunodeficiency Virus ヒト免疫不全ウィルス）によって引き起こされる感染症です。

感染すると徐々に免疫力が低下し、様々な日和見感染症にかかりやすくなります。

HIVの感染経路

HIVは血液、精液、膣分泌液に含まれていて、粘膜や傷口からうつります。

性行為による感染

感染している人の精液、膣分泌液、血液による感染

血液を介しての感染

感染している人の血液で汚染された注射器などによる感染

母親から赤ちゃんへの感染

感染している母親からの出産や授乳による感染

HIVに感染すると

HIVに感染すると「HIV感染症」と診断されます。そして日和見感染症を発症するところまで免疫不全がすんだHIV感染症の末期に近い状況を「エイズ」と呼びます。

HIVに感染すると（HIV感染者 → 無症状性キャリア → エイズ関連症候群）

1. 長い無症候期があります。
2. 感染イコール発病ではありません。

潜伏期間は自覚症状がありません。
潜伏期間は個人によって異なりますが、平均して数年から10年以上です。

リンパ節のはれ、発熱、体重減少、下痢、倦怠感等の症状がみられます。

症状が進むと（エイズ患者）

身体の抵抗力が低下し、日和見感染症（ニューモシスチス肺炎など）、悪性腫瘍等の症状がでてきます。

治療

• ウイルス量などにより治療開始が異なります。
• 早期に適切な治療を行うことによってエイズの発症を遅らせたり、病状の悪化を防ぎます。
• 慢性的な病気に変わっています。

CD4低下と日和見感染症の出現予想

CD4とは、免疫機構の中心となる細胞で、CD4細胞が破壊されることで、人間の免疫力が低下し、病原体の活動がたやすくなります。