エイズ検査・相談窓口の基礎知識
原則として料金は無料です。(証明書の交付が必要な場合は、有料となります)
また、匿名で受けられます。(氏名や住所を聞かれません)
検査について
- どんな検査?
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- 後天性免疫不全症候群(AIDS:エイズ)の原因になるHIV(ヒト免疫不全ウィルス)に感染しているかどうかを調べる検査です。HIVに対する抗体が出来ているかどうかを調べHIV感染を確認します。
- 検査には、通常検査と迅速検査があります(下記参照)。
- 5ml(小さじ一杯)ほど採血し、血液検査を行います。
- HIVに感染している場合は、抗体が出来ていることを示す「陽性(プラス)」という結果、感染していない場合は、抗体が出来ていない「陰性(マイナス)」という結果が出ます。
- 感染しても、すぐには抗体が出来ないので、検査を受けるタイミングは、下記の「検査をうけるタイミング」を参照してください。もし分からないことがあれば、検査を受ける前に、相談機関(静岡県相談窓口:「HIV検査・相談の窓口の一覧」ページをご覧ください)に相談することをお勧めします。
- 検査機関によっては、他の性感染症の検査もHIV検査と一緒に受けることが出来ますので、もし性感染症の検査を希望する場合は、事前に確認してください。
- 通常検査とは?
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- 保健所などで従来行われてきたHIV検査のことを指します。
- 検査は、一次検査と二次検査(確認検査)の二段階で行います。
- 二次検査の結果(「陰性」「陽性」)は、一週間から10日後に出ます。
- 迅速検査とは?
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- 「陰性」の場合には、当日中に結果が出ます。
- ただし、全ての検査結果が、即日で出るわけではありません。「陰性」と確認できなかった場合は、確認検査が必要となり(要確認検査)、その際は、結果が翌日から7日後に出ます。
エイズ迅速検査の流れ(県保健所の場合)
- 受付
- 簡単な検査申込書に記入して、検査結果を伝える時間を決定します。
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検査前のカウンセリング
(保健師)
- 検査方法と結果の伝え方を説明します。
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採血・検査
(保健師・看護師・検査技師)
- 通常の採血方法で5ml採血、その場で検査をします。
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検査後のカウンセリング
(医師・保健師)
- 検査結果を口頭で伝え、予防指導が受けられます。
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検査後のカウンセリング
(医師・保健師)
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- 他の2種類の検査法により検査をします。
- 結果(「陰性」or「陽性」)の確定をします。
- 予防指導or医療機関紹介等
保健所での検査の様子を、写真で紹介しています。次のページをご確認ください。
検査を受けるタイミング
感染の有無をはっきり確認したいとき
感染の可能性のある機会があって3ヶ月以上たってから検査を受けて「陰性」と出た場合は、感染していないと考えられます。
感染のことがどうしても心配になったとき
3ヶ月以内であっても、検査・相談を受けることで、ひとつの目安をえることができます。ただし、もし陰性と出てもその結果を最終的に確認するためには、感染の機会から3ヶ月以上たってからの再受検が必要となります。
ウインドウ・ピリオド
HIVの感染初期には、血液検査では陰性となり感染していることが検査ではわからない期間があります。これを「ウインドウ期間(ウインドウピリオド・空白期間)」と呼んでいます。検査で陽性となる迄に3週間から3ヶ月程度かかります。このウインドウ・ピリオドの間は、血液中のウイルスの量が急上昇します。また、ウインドウ期間の中でも血中にウイルスが存在し、輸血により感染が起きる危険のある期間を特に「感染ウインドウ期間」と呼んでいます。このため、HIV感染のリスクがある場合は、献血を避けてください。
検査目的の献血は絶対しないで下さい
献血者のHIV抗体陽性率は年々増加しています。国内では献血者がウインドウ・ピリオドの時期に献血し、輸血を受けた人に感染させてしまった事故が問題となっています。また、米国では臓器移植の提供者がウインドウ・ピリオドの間に臓器を提供してしまい、臓器を受けた人に感染させてしまったという事件があります。このような事態は、血液中のウイルス量を考えれば当然のことと思われます。
全国の保健所の検査を知りたい方は、次のリンクのホームページをご覧ください。
このページに関するお問い合わせ
健康福祉部医療局感染症対策課
〒411-0801 静岡県三島市谷田2276
電話番号:055-928-7220
ファクス番号:055-928-7100