発生動向総覧
発生動向総覧
インフルエンザが警報レベル継続中(定点当たり患者数は24.23)
インフルエンザは第51週(昨年12/16~12/22)以降、警報レベルとなっていますが、第3週(1/13~1/19)の定点当たり患者数は24.23で、前週の47.73に比べてほぼ半減しました。しかしながら、インフルエンザの警報期間は定点当たりの患者数が10を下回るまで続きますので、県民の皆様には、咳エチケットや換気、手洗いといった感染拡大防止対策に努めていただくとともに、ワクチン接種を検討していただくようお願いします。※インフルエンザの定点当たり患者数とは、県内139の内科・小児科定点医療機関から報告された1週間の患者数を施設数139で割った数値です。※流行開始の目安とされている定点当たり患者数は1、注意報レベルは10、警報レベルの開始は30、警報レベルの終息は10です。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大注意報を解除しますが、定点当たり患者数8付近が続いています
第52週(昨年12/23~12/29)に県独自の感染拡大注意報の 基準値8人を超え、1/9に感染拡大注意報を発令しました。第3週(1/13~1/19))の定点当たり患者数は7.77と減少したため(前週8.99)、感染拡大注意報を解除します。
感染拡大注意報を解除しますが、コロナ患者数が再度増加するおそれや、定点当たり患者数8付近が、今後も継続することも考えられますので、県民の皆様には、引き続き、咳エチケットや換気、手洗いといった感染拡大防止対策に努めていただくとともに、高齢者でこの秋冬に未接種の方はワクチン接種を検討していただくようお願いします。マイコプラズマ肺炎が流行しています(第45週(11/4~11/10)の定点当たり患者数2.9は、記録が残る2006年以降、過去最高値です)
マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマによる細菌感染症です。感染経路は、主に飛沫感染と接触感染で、家族内や学校など濃厚接触が多い場所で、しばしば集団発生が起こります。潜伏期間は2~3週間程度で、主な症状は発熱、全身倦怠感、頭痛、咳などで、解熱後も咳が長く続くことがあります。必ずしも肺炎にならず、上気道炎や気管支炎も多いです。全年齢層に感染が見られますが、若年齢層に多く、14歳以下が6~8割を占めます。過去の疫学調査研究では、3~7年程度に1回国内で大きな流行が起こっています。
2024年第29週(7/15~7/21)以降、定点当たり患者数※0.5以上が続いており、第35週(8/26~9/1)は1.1となりました。(第3週(1/13~1/19)は0.6)国は基準値を定めていませんが、県感染症情報センターでは、0.5以上が継続した場合、流行が始まる可能性あり、1以上では確実に流行していると考えています。(県内の定点当たり患者数が1以上となったのは、2019年第51週(12/16~12/22)以来です。)今後も流行が長期間継続する可能性が考えられますので、県民の皆様には、引き続き、人混みでのマスク着用、咳エチケット、適切な換気と手洗いなど、飛沫・接触感染の対策に御協力をお願いします。
今週のコメント
第3週(1/13~1/19)の感染症発生動向調査では、静岡県内のインフルエンザの定点当たり報告数は24.23人となり、前週の47.73人から減少しましたが、終息基準値の10を下回らないため、第51週(12/16~12/22)から5週連続で警報レベルの状態です。新型コロナの定点当たり報告数は7.77人となり、前週の8.99人から減少しました。
インフルエンザ
全県で罹患数3,368、定点当たり24.23の患者発生があり、前週の47.73から減少しましたが、終息基準値の10を下回らないため、5週連続で警報レベルの状態です。定点当たり東部地区で20.02、中部地区で23.07、西部地区で29.74の患者が発生した。
新型コロナウイルス感染症
全県で罹患数1,080、定点当たり7.77の患者発生があり、前週の8.99から減少した。定点当たり東部地区で9.18、中部地区で6.69、西部地区で7.23の患者が発生した。
マイコプラズマ肺炎
全県で罹患数6、定点当たり0.6の患者発生があり、前週の1.5から減少した。定点当たり東部地区で0.75、中部地区で0、西部地区で1の患者が発生した。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
全県で罹患数68、定点当たり0.76の患者発生があり、前週の0.96から減少した。定点当たり東部地区で0.94、中部地区で0.41、西部地区で0.9の患者が発生した。
感染性胃腸炎
全県で罹患数354、定点当たり3.98の患者発生があり、前週の4.63から減少した。定点当たり東部地区で3.72、中部地区で3.33、西部地区で4.83の患者が発生した。
伝染性紅斑
全県で罹患数45、定点当たり0.51の患者発生があり、前週の0.38から増加した。なお、本県で伝染性紅斑の定点当たり患者数が0.5を超えるのは、令和元年(2019年)第51週(12/16~12/22)の0.51以来であり、5年ぶりの流行が始まる兆しと考えられる。定点当たり東部地区で0.25、中部地区で0.93、西部地区で0.4の患者が発生した。
- 麻疹、風疹は患者発生なし。
- 全国のインフルエンザの定点当たりの患者報告数は18.38で前週の35.02から減少したが、終息基準値の10を下回らないため、警報レベルを5週連続で越えた。警報レベルの保健所を有する都道府県は47で変わらず、注意報レベルの保健所を有する都道府県は29から22に減少した。
- 全国の新型コロナの定点当たりの患者報告数は5.62で前週の7.08から減少した。
- 静岡県において第3週に定点当たり患者報告数の多かった疾病は、順に1)インフルエンザ(24.23)、2) 新型コロナ (7.77)、3)感染性胃腸炎 (3.98)、4)A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(0.76)、5)マイコプラズマ肺炎 (0.6)、6)伝染性紅斑 (0.51)であった。
インフルエンザ罹患数推移
県内衛生研究所におけるインフルエンザウイルス検出状況(2024/2025シーズン) (令和6年第36週~)
梅毒の発生状況(静岡県・累計)
第3週は前年同期比0.25倍であった。
全数届出の感染症
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