重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
1 概要
- SFTSウイルスを原因とする人と動物の共通感染症です。
- 人に感染すると、感染1~2週間後に発熱や嘔吐、腹痛、下痢などの症状が出ます。致死率は約30%になります。
- 犬や猫が感染すると、発熱や食欲不振などの症状が出ます。
- 猫で嘔吐、下痢、黄疸や異常に黄色い尿などを認めます。致死率は高く、約60%になります。
- 犬も似た症状を呈し、致死率は約40%と言われています。
- 多くの症例で、病名のとおり血小板減少などの臨床症状を示します。
2 感染経路
- SFTSウイルスを保有したマダニに咬まれて感染します。
- また、SFTSを発症した動物の排泄物や体液(血液、唾液など)に接触することで感染することもあります。
- 感染した猫と接触して、飼い主や動物病院従事者が感染した事例もあります。
3 発生状況
- 静岡県では、人の患者発生は、西部 ・ 中部 ・ 東部 ・ 伊豆のいずれの地域でも認められています。
- 春から秋に発生が多い傾向があり、マダニの活動時期との関連が考えられていますが、冬でも発生することがあります。
- 県内の猫では、秋から冬にかけて、5例のSFTS症例が数kmの範囲内で、短期間で続発した例がありました。
4 SFTS予防・対策
- マダニに咬まれないようにしましょう。
- (ペット)
- 室内で飼うことが望ましく、外に出す場合は、動物病院で処方されるマダニ駆除薬を投与して、感染対策をしましょう。
- 犬の散歩は、マダニがいそうな山道や藪の中は避けましょう。
- (人)
- 山歩きや畑仕事のとき、草むらや藪に入るときなどは、肌をなるべく露出しないように長袖長ズボンを着用しましょう。
- ディートなどの虫除け剤を使用すると効果的にマダニが忌避します。
- 発症した動物に触れないようにしましょう。
- 野良猫や体調不良のペットに触る際は、手袋やマスクを着用し、排泄物や体液に直接触れないようにしましょう。また、触った後は手洗いをよく行いましょう。
- 野生動物やその遺体には触れないようにしましょう。
5 もしSFTSにかかったら
- 心配な動物に触って1~2週間後に具合が悪くなったときは、SFTSに感染しているおそれがあるので、病院で医師に相談してください。
- 動物が感染した可能性がある場合は、動物病院の獣医師に相談してください。
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