動物からうつる病気について
動物由来感染症とは
動物から人に感染する病気を総称して「動物由来感染症」といいます。人と動物に共通する感染症として、「人畜共通感染症」とか「ズーノーシス」という言葉もありますが、厚生労働省では人の健康問題という視点に立って、「動物由来感染症」という言葉を使っています。
動物由来感染症が問題となってきた背景
動物由来感染症が社会的な問題となってきた背景として、人間社会の変化と人間の行動の多様化があげられています。例えば、交通手段のめざましい進展による膨大な人とモノの移動、人口の都市集中、絶え間ない土地開発と自然環境の変化、先進国では高齢者の増加などの影響や、野生動物のペット化、動物性食品の生産体制の著しい変化等があげられています。
対策の必要性
近年、今まで未知であった感染症が明らかになったり、忘れられていた感染症が勢いを取り戻しています。人間は多くの生物と共生している事実を忘れないで、幅広い視野に立って感染症の対策を立てていく必要があります。
日常生活で注意をすること
動物病院で相談をしましょう
動物病院で、飼い方、病気の予防、ワクチン接種などの相談をしましょう。動物の定期健診を受けるなど健康管理に注意し、早めに病気を見つけましょう。動物の病気などについては、次のホームページを御覧ください。
犬の予防注射と登録をしましょう
犬の飼い主には狂犬病予防のための予防接種と登録が法律で義務づけられています。詳しくは市町の窓口にお問い合わせください。
過剰なふれあいは控えましょう
病原体が動物の口や爪の中にいる場合があるので、口移しで餌を与えたり、スプーンや箸を共用したりすることはやめましょう。動物を布団に入れて寝ることも、知らないうちにひっかかれたりするので注意が必要です。
動物に触ったら、必ず手を洗いましょう
知らないうちに、だ液や粘液に触れたり、傷口などに触れられたりすることがあるので、動物に触った後は、必ず手を洗いましょう。動物には病気を起こさなくても、人には病気を起こす病原体がいることもあります。
動物の身の回りは清潔にしましょう
飼っている動物はブラッシング、爪切りなど、手入れをして清潔にしておきましょう。小屋や鳥かごなどはよく掃除をして、清潔に保ちましょう。タオルや敷物、水槽などは細菌が繁殖しやすいので、こまめな洗浄が必要です。
糞尿はすみやかに処理しましょう
鳥やハムスターなどの糞便が乾燥すると、空中に漂い吸いこみやすくなります。糞便に触れたり吸いこんだりしないよう気をつけ、早く処理しましょう。
砂場や公園では特に注意しましょう
動物が排泄を行いやすい砂場や公園は注意が必要です。特に、子供の砂あそび、ガーデニングの草とりや土いじりをした後は、充分に手を洗いましょう。また、糞を見つけたら速やかに処理しましょう。
海外への渡航に際する動物由来感染症予防
海外には日本にはない感染症や、長期間発生事例がない感染症が存在します。また、海外旅行中は様々なストレスを受けやすく、免疫力が低下し、病気にかかりやすくなります。渡航前や旅行中、帰国後の注意事項についてしっかりと確認しておきましょう。
詳しくは、厚生労働省のホームページ「海外へ渡航される皆様へ!」をご覧ください。
ペットへの防虫対策について(蚊、ダニなど)
気温が高くなる夏には、肌の露出が増え、病原体を媒介する蚊やダニに刺されたり咬まれたりすることが予想されます。
また、人間と同様にペットも蚊やダニに刺されたり咬まれたりする可能性があります。
人間だけでなく、ペットへの防虫対策にも心がけましょう。
詳しくは以下の厚生労働省ホームページおよびポスター(厚生労働省作成)をご覧ください。
- 蚊媒介感染症(厚生労働省ホームページ)(外部リンク)
- ダニ媒介感染症(厚生労働省ホームページ)(外部リンク)
- 重症熱性血小板減少症(SFTS(外部リンク)
- SFTSに関するQ&A(外部リンク)
- 日本紅斑熱(外部リンク)
- 蚊・ダニ媒介感染症予防啓発及び対策ポスター (Jpeg 687.1KB)
各動物由来感染症について
- ブルセラ症Q&A
- サルモネラ症
- 鳥インフルエンザQ&A
- 犬回虫幼虫移行症
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腸管出血性大腸菌(外部リンク)
(厚生労働省ホームページへリンク)
静岡県の調査研究結果
静岡県動物管理指導センターでは、動物由来感染症についての調査研究も行っています。
関連情報
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厚生労働省 動物由来感染症(外部リンク)
動物由来感染症に関して詳しく知りたい方は、こちらのホームページを御覧ください。
このページに関するお問い合わせ
健康福祉部生活衛生局衛生課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2347
ファクス番号:054-221-2342
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