しずおか文化財めぐり 「伝統を再発見したい。」美術工芸篇

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID1020650  更新日 2023年12月1日

印刷大きな文字で印刷

動画に登場する文化財

神部神社浅間神社 本殿(かんべじんじゃあさまじんじゃ ほんでん)

写真:楼門


所在地:静岡市

国指定・重要文化財(建造物)

神部神社浅間神社大歳御祖神社の社殿26棟は,昭和46年に,江戸時代末期の特性をよく示す神社建築として重要文化財に指定されている。これらの社殿は,文化元年(1804)から始まり三期に分けて行われた一連の事業でつくられた。指定された社殿の修理工事(昭和49~63年)にともなう調査やその後の研究によって,新たに神厩舎,宝蔵が一連の造営(第三期に造営/万延2年(1861)と嘉永7年(1854)の立柱)であることが判明し,造営に関わる棟札10枚も発見されたので,これらを追加指定する。

刀<金象嵌銘備前国兼光(名物大兼光)/本阿弥(花押)>(かたな<きんぞうがんめいびぜんのくにかねみつ(めいぶつおおかねみつ)/ほんあみ(かおう))

写真:刀剣


所在地:三島市

国指定・有形文化財(工芸品)

作者:備前国兼光
寸法・重量:長83.4 反り2.2(cm)
いわゆる延文兼光の作。元来大太刀であったものを江戸時代に磨上げ、本阿弥光温が金象嵌で極めを入れたもの。身幅広く大鋒、長寸の南北朝時代の特色ある姿を示し、湾れの刃文にも兼光の特色が顕著に表された名品である。
『享保名物帳』に記載する「大兼光」が本刀にあたり、同書によると太閤秀吉の遺物として藤堂佐渡守(高虎)に贈られたもので、後に徳川将軍家に伝来したものという。

色絵藤花文茶壺<仁清作/>(いろえふじばなもんちゃつぼ<にんせいさく>)

写真:色絵藤花文茶壺


所在地:熱海市

国指定・国宝(工芸品)

高28.8 口径10.1 底径10.5(cm)
仁清作の色絵茶壺の代表作として定評がある。温雅な形とこれによく調和した藤花文様、巧みな轆轤技術に仁清の特徴が顕著に表れている。かつて多くの仁清茶壺を所有していた丸亀藩京極家に伝来した。

木造阿弥陀如来及両脇侍像(もくぞうあみだにょらいおよびりょうきょうじぞう)

写真:阿弥陀如来


所在地:函南町

国指定・重要文化財(彫刻)

像高 (阿弥陀)89.1cm(左脇侍)106.0cm(右脇侍)107.0cm
鎌倉時代 ヒノキ材一木造 内刳り 玉眼陥入
名前は知られていたがこれまで作品が発見されていなかった、「まぼろしの仏師」実慶の作。
日本史上最も著名な仏師、運慶を中心とする慶派。その中で実慶は有力仏師と考えられてはいたが、この作品によりそれが証明された。修善寺の大日如来も実慶の作で、これよりもやや新しい作品と考えられている。
この仏像が、この地区の人々の厚い信仰の心によって護られ、今日に至っていることは、是非ここに記しておきたい。さらに、平成3年秋には大英博物館にまで旅し、鎌倉時代の写実は欧米人をも感動させたのである。(出典「ふるさと静岡県文化財写真集 3 彫刻・工芸品・歴史資料・考古資料編」(編集・発行:静岡県教育委員会))

このページに関するお問い合わせ

スポーツ・文化観光部文化局文化財課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3183
ファクス番号:054-250-2784
bunkazai@pref.shizuoka.lg.jp