しずおか文化財ナビ 海名野神明神社の人形三番叟
- よみ
- かいなのしんめいじんじゃのにんぎょうさんばそう
- 指定区分、指定種別
- 県指定/民俗文化財 ・ 無形民俗文化財
- 指定日
- 2017年3月24日
- 員数
- 一般公開有無
- 有
- 公開情報
指定内容
【指定資料】 本民俗芸能は、毎年11月2日の秋季例大祭宵宮と3日の本祭りに境内の「庁屋(ちょうや)」と呼ぶ舞台で上演される。宵宮の三番叟を「日の入り三番」、本祭りの三番叟を「日の出三番」と呼ぶ。両日とも三番叟の上演は「顔見世(かおみせ)」からはじまり、「千歳(せんざい)」「翁」「三番叟」の順に演じていく。
三番叟(式(しき)三番(さんば))は関東甲信・兵庫県などにも点在しているが、特に伊豆半島は三番叟の分布が稠密な地域で、廃絶・中断箇所を含めて45箇所ほどの伝承地が確認されている。伊豆半島の各地に伝承する三番叟の多くは人が演じるもので、人形三番叟は伝承数が少なく、現在、宇久須(うぐす)、仁科(にしな)、海名野(以上西伊豆町)、東子浦(南伊豆町)、小川(おがわ)(伊豆市)の5箇所が人形三番叟を伝えるのみである。
このうち、一人遣いの人形三番叟を伝えているのは海名野だけである。「裾突っ込み式」という人形三番叟の操法は、全国的に見ても他にほとんど類例がなく、貴重な事例となっている。
本物件は、人形三番叟の操法の変遷過程を考える上でも貴重な事例である。
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