第22回伊豆文学賞 入賞作品決定

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ページID1044357  更新日 2023年1月11日

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文学のふるさと伊豆・東部をはじめ静岡県内を題材とする文学作品を公募した第22回伊豆文学賞の入賞作品が次のとおり決定しました。
表彰式は、3月3日(日曜)に伊豆市の修善寺生きいきプラザで「伊豆文学フェスティバル」として開催します。表彰式の後には、「伊豆文学塾」をあわせて行います。内容は、伊豆文学賞の審査員を務める作家の村松友視さん、嵐山光三郎さん、太田治子さんによる文学座談会です。(「伊豆文学フェスティバル」の案内は次のリンクをご覧ください)

1 審査結果

入賞作品のあらすじは「7 入賞作品のあらすじ」のリンクをご覧ください。

(1)小説・随筆・紀行文部門

作品名 種別 氏名(筆名) 居住地
最優秀賞 石(いし)に火(ひ)を灯(とも)す 小説 牧野(まきの)恒紀(こうき) 東京都杉並区
優秀賞 天城(あまぎ)へ 小説 吉川(よしかわ)道廣(みちひろ) ※吉は土に口 静岡県浜松市中区
佳作 海(うみ)と亀(かめ)の星(ほし) 小説 中嶋(なかしま)健二(けんじ) 大阪府大阪市
佳作 シャレコウベ、ふたつ 小説 杉本(すぎもと)将彦(まさひこ) 静岡県田方郡函南町

(2)メッセージ部門

作品名 氏名(筆名) 居住地
最優秀賞 富士(ふじ)の白雪(しらゆき)ゃ 渡会(わたらい)三郎(さぶろう) 千葉県柏市
優秀賞 秋野不矩(あきのふく)、インド絵画(かいが)の祈(いの)り 井村(いむら)たづ子(こ) 静岡県菊川市

優秀賞

新緑(しんりょく)と水(みず)の街(まち) 三島(みしま)よ 仲野(なかの)鈴代(すずよ) 静岡県静岡市葵区

優秀賞

三島(みしま)への旅(たび) 須藤(すどう)安佐乃(あさの) 静岡県静岡市葵区

優秀賞

海(うみ)の誘惑(ゆうわく) 津槻(つづき)たお 北海道北見市

優秀賞

井伏鱒二(いぶせますじ)とワサビ田(だ)と釣(つ)りと 江川(えがわ)洋(ひろし) 静岡県伊豆の国市
特別奨励賞 変(か)わらない夏(なつ) 花島(はなじま)瑞希(みずき) 静岡県静岡市駿河区

メッセージ部門特別賞

学校奨励賞

  • 学校名:静岡県立御殿場南高等学校
  • 内容:応募多数

2 最優秀賞受賞者のコメント

(1)小説・随筆・紀行文部門 牧野(まきの) 恒紀(こうき)

受賞の知らせを聞いて

母の出身地で、自身も思い入れのある松崎町を舞台にした作品で賞をいただけたことが、とても嬉しい。
このことで、松崎町を多くの方に知ってもらえる機会になればと思う。

伊豆文学賞応募の動機や静岡県とのかかわり

両親が伊豆の出身で、親族もほとんどが静岡県内で暮らしています。私自身も幼少期を県内で過ごし、多くの思い出が残っています。

とくに母の出身である松崎町には思い入れがあり、この土地と人を描きたいと思い、応募しました。

作品に込めた思い

石部の美しい棚田は、江戸時代に山津波で壊滅した過去があります。復田に二十年もの歳月を要し、先人たちの労苦や子孫への思いがつまっています。

崩れたものは積み直せばいい。誠実に日々をかさねること。そうすれば、きっと人生はやり直せる。その思いをこめました。

(2)メッセージ部門 渡会(わたらい) 三郎(さぶろう)

受賞の知らせを聞いて

幼稚園児が描いても富士の絵は富士。そんな富士山へのまったく個人的な思いを描いた作品で賞を戴ける幸運。

自分への褒美として、真冬の始発列車で冠雪した富士山を仰ぎに行きたくなりました。今は亡き母、祖母、父との思い出を道連れに。

伊豆文学賞応募の動機や静岡県とのかかわり

亡き母、祖母がしょっちゅう仰ぎ見た富士。その霊峰への私だけの思いを文章にして、富士山の魅力をより広げたかった。

作品に込めた思い

歳月によって浄化されていく人の心を富士の白雪の清浄さに重ねた。

3 最優秀賞作品についての審査員コメント

(1)小説・随筆・紀行文部門

作品を通して棚田の美しさを感じ、松崎町への思いが胸に残ってまた行きたくなる。

松崎町に数ある名所の中から棚田に絞り込んでうまく作られている。

借景とするというか、作者自身と関連づいた個人の物語を、静岡の特徴とどう結びつけるか。それが上手くできている作品が受賞作となった。

(2)メッセージ部門

祖母と母の生き方の違いと共通点を、息子として眺めている作品。祖母と母への記憶という絵柄が入った額縁に対する微笑ましさのようなものが、ユーモラスに感じられるところがある。それは「富士の白雪ゃ」というタイトルにも通じるユーモアだった。

4 審査員

(1)小説・随筆・紀行文部門

三木 卓(作家、第69回芥川賞・日本芸術院会員)
村松 友視(作家、第87回直木賞)
嵐山 光三郎(作家、第58回読売文学賞)
太田 治子(作家、第1回坪田譲治文学賞)

(2)メッセージ部門

村松 友視(作家、第87回直木賞)
諸田 玲子(作家、第26回新田次郎文学賞)
中村 直美(株式会社交通新聞社取締役 第2出版事業部長)

5 賞

(1)小説・随筆・紀行文部門

  • 最優秀賞 賞金 100万円
  • 優秀賞 賞金 20万円
  • 佳作 賞金 5万円

(2)メッセージ部門

  • 最優秀賞 賞金 5万円
  • 優秀賞 賞金 1万円

6 募集結果

(1)応募総数

466編
(小説141編、随筆30編、紀行文13編、メッセージ282編)

(2)年代別応募数

年代 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 90代 不詳 合計
小説等

4

5

15

10

34

46

40

25

2

3

184

メッセージ

221

0

3

7

14

14

13

7

1

2

282

合計

225

5

18

17

48

60

53

32

3

5

466

(3)居住地別応募数

居住地 静岡県 東京都 神奈川県 埼玉県 愛知県 その他
道府県
海外
小説等

94

25

12

5

2

46

0

メッセージ

261

6

2

3

1

9

0

合計

355

31

14

8

3

55

0

7 入賞作品のあらすじ

次のリンクをクリックすると「あらすじ」ページを表示できます。

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スポーツ・文化観光部文化局文化政策課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2252
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